「書評」の記事一覧
<書評>『「ツトムの虫」を探して』 早世の自然観察者「ツトム」描く
2022/01/22
#書評
『「ツトムの虫」を探して』盛口満著 ボーダーインク・1980円 本のタイトルになっている「ツトム」は正木任。冒頭は、謎めいた著者のメッセージから始まる。「ない ...
<書評>『つながる 沖縄近現代史』 現代っ子が沖縄史を「冒険」したら
2022/01/16
#書評
『つながる 沖縄近現代史』前田勇樹、古波藏契、秋山道宏編 ボーダーインク・2420円 いよいよこんな本が登場! 例えば「復帰」の気配だけでも知っている私たち世 ...
<書評>『沖縄ひとモノガタリ』 「ちいさな言葉」から知る現在
2022/01/16
#書評
『沖縄ひとモノガタリ』文・藤井誠二 写真・ジャン松元 琉球新報社・1870円 琉球新報紙上で約3年間にわたって連載された記事を中心に、ポートフォリオをあわせて ...
<書評>『Aサインバー』 かけがえのない体験
2022/01/09
#書評
『Aサインバー』長嶺幸子著 詩遊社・2000円 重くて貴重な詩集を読む。長嶺幸子は、初めての詩集に25篇の作品を収録した。全体に、貧しかった幼い頃から現在まで ...
<書評>『稲の旅と祭り―シチと種子取』 稲作や歴史へのまなざしも
2022/01/09
#書評
『稲の旅と祭り―シチと種子取』大城公男著 榕樹書林・1100円 筆者の大城公男は八重山地方鳩間島の出身であり、『八重山・祭りの源流―シチとプール・キツガン』( ...
<書評>『公民館のしあさって』 「一体何者?」が集結
2021/12/26
#書評
『公民館のしあさって』公民館のしあさって出版委員会 ボーダーインク・2420円 沖縄(繁多川)からの発信! 「しあさって??」を語る彼らは、一体何者たちなのか ...
<書評>『奄美・喜界島の沖縄戦』 血の通った研究書
2021/12/26
#書評
『奄美・喜界島の沖縄戦』大倉忠夫著 高文研・3300円 今年7月に90歳を迎えた著者が60歳代後半で意を決して以後、年月をかけてまとめ上げた戦争記録。舞台は喜 ...
<書評>『陳侃 使琉球録 改訳新版』 読みやすく注釈も充実
2021/12/18
#書評
『陳侃 使琉球録 改訳新版』原田禹雄訳注 榕樹書林・13200円 早いもので、榕樹書林刊『琉球冊封使録集成』全十一巻が完結してから10年が経過した。このシリー ...
<書評>『沖縄観光産業の近現代史』 可能性予言した先人たち
2021/12/18
#書評
『沖縄観光産業の近現代史』櫻澤誠著 人文書院・4950円 沖縄の観光産業は、突然、この世に現れたのではなく、先人たちの努力と汗の上に築かれていく過程が学べる書 ...
<書評>『OKINAWA FOOD&LIFE STORY 沖縄島料理』 あの名店、あの味の秘話
2021/12/12
#書評
『OKINAWA FOOD&LIFE STORY 沖縄島料理』監修・写真 岡本尚文 文 たまきまさみ TWO VIRGINS・2090円 この本は長く愛され続 ...
<書評>『琉球王国の成立と展開 よくわかる沖縄の歴史』 従来論への容赦ない検証
2021/12/12
#書評
『琉球王国の成立と展開 よくわかる沖縄の歴史』来間泰男著 日本経済評論社・2200円 本書は2018年1月から20年3月までの間、著者が『琉球新報』紙に連載し ...
<書評>『沖縄を平和の要石に 2』 戦争の危機、沖縄視点で論じる
2021/12/04
#書評
『沖縄を平和の要石に 2』東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センター編 芙蓉書房出版・2200円 米中対立、台湾有事、南西諸島要塞(ようさい)化、今ある戦争の危 ...
<書評>『「竹富島の種子取」を考える』 島の祭祀を構造的に分析
2021/12/04
#書評
『「竹富島の種子取」を考える』阿佐伊孫良著 あけぼの出版・990円 竹冨島はサンゴ礁の平島で畑地は貧しく、現在人口300人ほどだが、来訪者は年間50万人を超え ...
<書評>『蓬莱の海へ 台湾二・二八事件 失踪した父と家族の軌跡』 父の足跡追うドキュメンタリー
2021/11/28
#書評
『蓬莱の海へ 台湾二・二八事件 失踪した父と家族の軌跡』青山惠昭著 ボーダーインク・2420円 台湾で起こった「二・二八事件」は、戒厳令解除の1987年まで最 ...
<書評>『歌うキノコ』 見えないものを見る「眼鏡」
2021/11/27
#書評
『歌うキノコ』盛口満著 八坂書房・2090円 筆者は多様な「眼鏡」を持っている。盛口氏がもつ生き物を探す「眼鏡」の対象は、動物や植物、菌類のみならず、生物と人 ...
<書評>『島を出る ―ハンセン病回復者・宮良正吉の旅路―』 ふるさとを奪われた人々
2021/11/20
#書評
『島を出る ―ハンセン病回復者・宮良正吉の旅路―』上江洲儀正著 水曜社・2420円 「島を出る。それは新しいふるさとに出会う旅でもある」。著者の上江洲儀正さん ...
<書評>『歌集 儒艮』 ほとばしる熱量高き歌
2021/11/20
#書評
『歌集 儒艮』玉城洋子著 コールサック社・2200円 県内歌人では最多の第6歌集を上梓、書名は『儒艮(ザン)』という。ザンはジュゴンの方言名。作者の迸(ほとば ...
<書評>『豪州へ渡ったウチナーンチュ』 移民たちの足跡浮き彫りに
2021/11/13
#書評
『豪州へ渡ったウチナーンチュ』ジョン・ラム著 飯島浩樹訳 沖縄教販・2420円 本書は戦前から戦後にかけオーストラリア(以下豪州)に渡ったウチナーンチュの足跡 ...
<書評>『平和的生存権の展開』 平和訴訟の実践を集大成
2021/11/13
#書評
『平和的生存権の展開』小林武著 日本評論社・6160円 沖縄大学の小林武客員教授がこのたび平和訴訟の理論と実践を集大成した本を著された。「平和的生存権」の意義 ...
<書評>『時を漂う感染症』 背に腹代えられぬ「国際協調」
2021/11/06
#書評
『時を漂う感染症』新垣修著 慶應義塾大学出版会・2970円 本書は、国連難民高等弁務官事務所等で国際法専門家として実務に携わった後、国際法・国際政治分野の研究 ...
<書評>『万籟』 「見たこともない欠片」を求めて
2021/11/06
#書評
『万籟』 網谷厚子著 思潮社・2640円 地質学の区分に例えて現代は「人新世」だと言う。地球の隅々まで人類の痕跡が残された時代。むろん否定的な呼び名だ。それは ...
<書評>『未来への航 環境と自治の政治経済学を求めて』 「沖縄のこころ」実現への道
2021/10/30
#書評
『未来への航 環境と自治の政治経済学を求めて』宮本背広ゼミナール編 かもがわ出版・3960円 本書は、環境経済学の第一人者、宮本憲一先生の卒寿を記念して、金沢 ...
<書評>『ぼくの沖縄〈復帰後〉史プラス』 それぞれのあの頃へ戻る
2021/10/30
#書評
『ぼくの沖縄〈復帰後〉史プラス』 新城和博著 ボーダーインク・1320円 この本は、1972年沖縄が日本に〈復帰後〉起こった社会的出来事を1年ごとに振り返る、 ...
<書評>『首里城を解く』 多角的な視点と知見
2021/10/24
#書評
『首里城を解く』高良倉吉監修 島村幸一編 勉誠出版・4180円 本書は、考古、歴史、文学・芸能、建築学・工芸の多岐にわたる分野の論考・コラムから、首里城をめぐ ...
いま注目のニュース
一覧へ
![](https://ryukyushimpo.jp/uploads/2024/07/ニュースレターバナー_20240704.png)