「書評」の記事一覧
『麻氏旧伝考~ある琉球士族の言い伝え~』 琉球史へとつながる書
2017/11/05
#書評
『麻氏旧伝考~ある琉球士族の言い伝え~』渡口真清著 麻氏門中会・4000円 今年は渡口先生が亡くなられて33年の節目の年である。30数年前、毎週日曜の午後、先 ...
ベストセラーランキング(2017/11/5)
2017/11/05
#書評
■宮脇書店名護店 (1)「沖縄そばじょーぐーVol7」(ダイオキ・800円) (2)池田貴将著「図解モチベーション大百科」(サンクチュアリ出版・1512円) ( ...
『風かたか』 体温がこもった警告
2017/11/05
#書評
『風かたか』 三上智恵著 大月書店・1620円 辺野古への新基地建設、高江の大弾圧、南西諸島への自衛隊配備、安部オスプレイ墜落、元米兵による暴行死体遺棄事件… ...
『ウィルソン 沖縄の旅 1917』 新しく 懐かしい風景
2017/10/29
#書評
『ウィルソン 沖縄の旅 1917』古居智子著 琉球新報社・2324円(税別) 歳月とは、かくも多くのものを変化させてしまうものなのか。 セピア調の表紙をワク ...
『琉球史料学の船出』 歴史研究の新たな地平へ
2017/10/22
#書評
『琉球史料学の船出』黒嶋敏、屋良健一郎編 勉誠出版・4536円 日本の歴史学会では中世史研究を中心に、古文書の機能・様式・料紙・墨色・花押・印章などを科学的に ...
『クジャ幻視行』 淵から世界を眺め返す
2017/10/22
#書評
『クジャ幻視行』崎山多美著 花書院・1620円 沖縄本島中北部に存在するであろう「クジャ」という名の町を舞台にした物語からこの奇譚集は始まる。かつては米軍基地 ...
『世界史からみた「琉球処分」』 西洋列強の影響、色濃く
2017/10/15
#書評
『世界史からみた「琉球処分」』ティネッロ・マルコ著 榕樹書林・6264円 本書は、琉球国が明治日本に編入された一連の過程、すなわち「琉球処分」(併合)について ...
『キジムナーKids』 逞しい少年らのエール
2017/10/15
#書評
『キジムナーKids』上原正三著 現代書館・1836円 本書は戦中戦後を生きた世代には郷愁を覚える作品であろう。戦後生まれの読者にとっても、聞き知っていた具体 ...
『歌集「琉球すみれ」』 麻痺の身に敬虔な祈りの歌
2017/10/15
#書評
『歌集「琉球すみれ」』木村浩子著 青梅社・2000円 木村浩子の短歌との出合いは18歳のころ。初めて祖母と訪れた県立広島病院で「脳性麻痺で歩けません」と伝えた ...
『おもろさうし研究』 歌謡としてのオモロ
2017/10/08
#書評
『おもろさうし研究』島村幸一著 KADOKAWA・3780円 「おもろさうし」の研究は、歌謡・言語・歴史・民俗など多岐にわたるが、原点は謡われたオモロとして読 ...
ベストセラーランキング(2017/10/8)
2017/10/08
#書評
■宮脇書店名護店 (1)ゲッターズ飯田著「ゲッターズ飯田の五星三心占い」(セブン&アイ出版・950円) (2)西山耕一朗著「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」( ...
『蔡温と林政八書の世界』 近世琉球の総合山林規定集
2017/10/08
#書評
『蔡温と林政八書の世界』 仲間勇栄著 榕樹書林・5184円 蔡温(1682~1761年)は琉球近世中期の官僚・改革者である。島国・琉球の財政難と山林破壊に直面 ...
『沖縄謀叛』 日本の閉鎖性救う鍵に
2017/10/01
#書評
『沖縄謀叛』大田昌秀、鳩山友紀夫、木村朗、松島泰勝編 かもがわ出版・2160円 本書の「謀叛(むほん)(謀反)」は気になるタイトルである。当初は「4人は共謀罪 ...
『八重山諸島の稲作儀礼と民俗』 豊かな意味世界を描く
2017/10/01
#書評
『八重山諸島の稲作儀礼と民俗』石垣繁著 南山舎・12960円 本書は著者が教職につきながら、半世紀近くも八重山郷土研究会の会員として、「折に触れ、八重山の民俗 ...
『海の落し子たち』 危うく戯れ、揺れる言葉
2017/09/24
#書評
『海の落し子たち』佐藤洋子著 砂子屋書房・2700円 船から下りた後も、しばらく身体に揺れが残っていて、ふとした拍子に足元がふらつくことがある。『海の落し子た ...
『対話 沖縄の戦後』 「オール沖縄」軸に絡む議論
2017/09/24
#書評
『対話 沖縄の戦後』河野康子・平良好利編 吉田書店・2592円 本書は、その書名が示すように、沖縄在住の4人の証言者と3人の分析者を囲んだ対話の記録である。 ...
『沖縄の戦争遺跡 〈記憶〉を未来につなげる』 「モノ」を通し伝え、学ぶ
2017/09/17
#書評
『沖縄の戦争遺跡〈記憶〉を未来につなげる』吉浜忍著 吉川弘文館・2592円 そう遠くない将来、体験者の生の証言という「ヒト」の記憶を通して沖縄戦を継承すること ...
歌集「Cafe de Colmarで」 全てのあとに得たウィット
2017/09/17
#書評
歌集「Cafe de Colmarで」新城貞夫著 砂子屋書房・2700円 前衛短歌の旗手であった塚本邦雄の高い評価を受けた新城貞夫氏は、1963年に第一歌集を ...
ベストセラーランキング(2017/9/10)
2017/09/10
#書評
■くまざわ書店那覇店 (1)「体が硬い人のための柔軟講座」(NHK出版・1188円) (2)辺見庸・目取真俊著「沖縄と国家」(角川書店・864円) (3)住野 ...
『〈犠牲者〉のポリティクス』 被害の歴史 実相に迫る
2017/09/10
#書評
『〈犠牲者〉のポリティクス』 高誠晩著 京都大学学術出版会・3456円 東シナ海を取り囲むようにして、直径千キロに満たない海域に、済州島、台湾、南西諸島などの ...
『サンゴ礁の人文地理学』 多様な知や学問を横断
2017/09/10
#書評
『サンゴ礁の人文地理学』渡久地健著 古今書院・4320円 サンゴ礁の海を巡って紡がれた、とても豊かな本である。静かに、知の領域侵犯が試みられ、その成果が真っす ...
『自発的対米従属』 機能し続ける「拡声器」
2017/08/13
#書評
『自発的対米従属』猿田佐世著 KADOKAWA・929円 年明けから米国に渡り、トランプ大統領を見てきた。当選後初の記者会見で不思議な経験をした。会見でトラン ...
ベストセラーランキング(2017/8/6)
2017/08/06
#書評
■ジュンク堂書店那覇店 (1)「ぴあ沖縄食本」(ぴあ・907円) (2)沖縄大学biz+編「沖縄の業界地図2017」(沖縄教販・1188円) (3)西山耕一郎著 ...
『芝憲子詩集 沖縄という源で』 復帰とともに年輪刻む
2017/07/30
#書評
『芝憲子詩集 沖縄という源で』芝憲子著 あすら舎・1404円 峠三吉は原爆の惨状を見て、〈にんげんをかえせ/へいわをかえせ〉と訴えた。栗原貞子は惨状の中から生 ...
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