「書評」の記事一覧
『沖縄のいない夏』 上を下への大疎開ドラマ
2019/01/27
#書評
『沖縄のいない夏』森永洋一著 幻冬舎メディアコンサルティング・1296円 伝説の楽土(らくど)は、東の海の彼方にあるのではなく、実は沖縄の地下深く、人知れず存 ...
『焦土に咲いた花』 芸人の軌跡から「民心」探求
2019/01/27
#書評
『焦土に咲いた花』琉球新報社 編著/取材と文 伊佐尚記・大城徹郎 琉球新報社・1080円 本著は、琉球新報社芸能担当記者による連載をまとめたものだが、たんなる ...
『謎解きジンブン塾 琉球・沖縄の世界(上巻)』 誰かに話したくなるネタ満載
2019/01/20
#書評
『謎解きジンブン塾 琉球・沖縄の世界(上巻)』新城俊昭著 編集工房東洋企画・1620円 近年、石垣市の白保竿根田原(さおねたばる)遺跡や南城市のサキタリ洞遺跡 ...
『いりにこち』 「泣くより怒れ」貫く
2019/01/13
#書評
『いりにこち』 矢崎泰久、中山千夏著 琉球新報社・1950円 私がいま、詳しく知りたいと思う人は焦土と化した沖縄の人たちを笑いで元気づけた小那覇舞天である。歯 ...
『新しい提案』 分断乗り越える処方箋
2019/01/13
#書評
『新しい提案』 新しい提案実行委員会編 ボーダーインク・1836円 「普天間・辺野古」の問題が、これほど長期にわたって深刻な政治・社会的ダメージを及ぼすと予測 ...
『奄美の相撲 その歴史と民俗』 大和式への変化を分析
2019/01/06
#書評
『奄美の相撲 その歴史と民俗』津波高志著 沖縄タイムス社・1944円 沖縄には土俵がなく、砂の上で初めに対戦相手の帯をつかみ、あおむけに背中をつければ勝ちとい ...
『この海/山/空はだれのもの』 米軍に傅く「不条理」告発
2018/12/30
#書評
『この海/山/空はだれのもの~米軍が駐留するということ』琉球新報社編集局編 高文研・1836円 対米追従の「属国」の中で惰眠を貪(むさぼ)る国民に、「無知」の ...
『入れ子の水は月に轢かれ』 水上店舗 流れ感じて
2018/12/30
#書評
『入れ子の水は月に轢かれ』オーガニック・ゆうき著 早川書房・1944円 「ガーブ川だよ。そして、その上にあるのが水上店舗だよ。沖縄中、みんな知っているさぁ」 ...
『魂(マブイ)の新聞』 沖縄戦継承の足跡詳記
2018/12/23
#書評
『魂(マブイ)の新聞』藤原健著 琉球新報社・2500円 かつて新聞が戦争に加担したという反省から、戦後の「琉球新報」と「沖縄タイムス」の記者たちは、先輩たちが ...
『マンゴーと手榴弾―生活史の理論―』 隣り合う誰かに何を手渡せるか
2018/12/23
#書評
『マンゴーと手榴弾―生活史の理論―』岸政彦著 頸草書房・2700円 他者理解の難しさが社会学の前提となり、社会調査においても調査者はその問題の当事者なのかが議 ...
『絵で解る琉球王国 歴史と人物2』 琉球歴史の豊かさ わかりやすく
2018/12/16
#書評
『絵で解る琉球王国 歴史と人物2』JCC出版部著、JCC美術部画 井上秀雄監修 JCC出版・1782円 歴史人物をビジュアル化し琉球の歴史がわかりやすく書かれ ...
『波の上のキネマ』 西表炭鉱舞台の映画物語
2018/12/02
#書評
『波の上のキネマ』増山実著 集英社・1998円 本書はキネマ(映画)の持つ夢や希望をテーマに、西表炭鉱を舞台に繰り広げられた人間ドラマである。なぜ西表炭鉱か。 ...
『キジムナー考』 伝承やさしく 探究面白く
2018/12/02
#書評
『キジムナー考 木の精が家の神になる』赤嶺政信著 榕樹書林・1080円 「キジムナー」は沖縄の人々に最も馴染み深い妖怪だろう。従来もさまざまに紹介されてきたが ...
『国際社会の中の沖縄・奄美』 新たな角度で見る沖縄
2018/11/18
#書評
『国際社会の中の沖縄・奄美』明治大学島嶼文化研究所編 風土社・2160円 本書は、明治大学島嶼(とうしょ)文化研究所設立記念事業として開催されたシンポジウム「 ...
『随想集 遊歩場にて』 饒舌に語る冷徹な目線
2018/11/18
#書評
『随想集 遊歩場にて』新城貞夫著 書肆侃侃房・2160円 歌人は詠(うた)うべき対象を表現する時、言葉を選び、言葉を削り三十一音の定型に仕上げる。エッセイを書 ...
『琉球 奪われた骨』 「研究」が踏みにじる尊厳
2018/11/11
#書評
『琉球 奪われた骨 遺骨に刻まれた植民地主義』松島泰勝著 岩波書店・2592円 本書は、研究者による琉球人遺骨持ち去りの歴史的本質を論じた重要な著作である。 ...
『世界に広がる沖縄SOBA』 移民と広がった沖縄そば
2018/11/11
#書評
『世界に広がる沖縄SOBA』平川宗隆著 編集工房東洋企画・1296円 沖縄そばが世界で食べられていることをご存知でしょうか? 本著の著者は、世界9カ国を訪れ現 ...
『渚に立つ』 沖縄詩の根源を読み解く
2018/11/04
#書評
『渚に立つ』清田政信著 共和国・2808円 戦後沖縄文学のレジェンド、清田政信! といっても今文学する人でも知っている人は少ないかもしれない。清田政信は193 ...
『責任について 日本を問う20年の対話』現行の「平和」、どう捉える
2018/11/04
#書評
『責任について 日本を問う20年の対話』徐京植、高橋哲哉著 高文研・2376円 琉球併合から今日に至るまで、多数派の日本人による沖縄人差別はより巧妙に形を変え ...
『沖縄・素潜り漁師の社会誌』生業が生みだす場所の力
2018/10/28
#書評
『沖縄・素潜り漁師の社会誌』高橋そよ著 コモンズ・3996円 これまでに一漁師が生業(なりわい)とする世界の自然生態的状況から、漁師を包む漁村社会の場所性と精 ...
『翁長知事の遺志を継ぐ』 自治のための闘争 当事者に
2018/10/28
#書評
『翁長知事の遺志を継ぐ』宮本憲一・白藤博行編著 自治体研究社・648円 翁長雄志前知事急逝に応え、先月に緊急出版された本書の編者の一人である白藤博行氏は「あと ...
『六月二十三日 アイエナー沖縄』 人ごとでない6・23史
2018/10/21
#書評
『六月二十三日 アイエナー沖縄』大城貞俊著 インパクト出版会・1944円 大城貞俊は沖縄戦にこだわり小説を書き続けてきたが、その理由を本書所収の「ツツジ」に見 ...
『アジアのダイナミズムと沖縄の発展』 沖縄の自立 具体的に提示
2018/10/14
#書評
『アジアのダイナミズムと沖縄の発展』富川盛武著 琉球新報社・1620円 我々は、個人主義化と孤立、自治会等のコミュニティーの弱体化とともに「格差と差別の問題」 ...
『セックスワーク・スタディーズ』 人権保護へ多角的に知る
2018/10/14
#書評
『セックスワーク・スタディーズ』SWASH編 日本評論社・2052円 「セックスワーク」という言葉を聞いたことがあるだろうか。セックスワークとは「性風俗におけ ...
いま注目のニュース
一覧へ