「書評」の記事一覧
『魂の政治家 翁長雄志発言録』 「霊」宿した言葉の重み
2018/10/07
#書評
『魂の政治家 翁長雄志発言録』琉球新報社編著 高文研・1620円 久高島最大の神事イザイホーで、新たに神女となる際の最も重要な儀式に「たまがえーぬうぷてぃしじ ...
『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』 「消された沖縄」に迫る
2018/10/07
#書評
『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』藤井誠二著 講談社・2160円 「女性にとっての最終地点」と称された宜野湾市の真栄原新町。売春街として知られる ...
『あなた』 沖縄の人々の交差する人生
2018/09/30
#書評
『あなた』大城立裕著 新潮社・1890円 沖縄の文学を牽引(けんいん)してきた作者の最新刊。2017年・18年に「新潮」に発表した6作品を収録している。作者は ...
『歌集「喜屋武岬」』 暮らしの断片映す作品
2018/09/16
#書評
『歌集「喜屋武岬」』當間實光著 ながらみ書房・2916円 當間實光の第一歌集『大嶺崎』にこんな歌がある。 沖縄を供物となして見捨ている大和(やまと)を吾は祖国 ...
『法廷で裁かれる南洋戦・フィリピン戦〈被害編〉』 玉砕戦全容 詳細に記述
2018/09/16
#書評
『法廷で裁かれる南洋戦・フィリピン戦〈被害編〉』瑞慶山茂編著 高文研・5400円 春先に「法廷で裁かれる南洋戦・フィリピン戦〈訴状編〉」と題する本に出合った。 ...
『山城達雄選集』戦争に翻弄される沖縄人
2018/09/09
#書評
『山城達雄選集』山城達雄著 ボーダーインク・1836円 闇の中に小さく光る星が散る、美しいカバーにくるまれた本。3篇の戯曲と2篇の小説が収められている。その綺 ...
『水都』 詩法へのこだわり再発見
2018/09/09
#書評
『水都』網谷厚子著 思潮社・2484円 エッセイ集『陽を浴びて歩く』に続き、詩集『水都』を受け取る。前者には沖縄の詩人たちの活躍が辿(たど)られる。 赴任し ...
『竹富町史第7巻 波照間島』 スムヅレの島を網羅
2018/08/19
#書評
『竹富町史第7巻 波照間島』竹富町史編集委員会編 竹富町史編集委員会・3240円 波照間島といえば、一般に日本における有人島の中で最南端と説明される島である。 ...
『沖縄詩歌集~琉球・奄美の風~』 魅力的な言葉の集合体
2018/08/19
#書評
『沖縄詩歌集~琉球・奄美の風~』鈴木比佐雄、佐相憲一、座馬寛彦、鈴木光影 編著 コールサック社・1944円 204人による短歌、俳句、詩を収録した本書は、文芸 ...
『花水木 ―四姉妹の影を追って―』 沖縄人と台湾の関わりに光
2018/07/22
#書評
『花水木 ―四姉妹の影を追って―』 南ふう著 文芸社・972円 本書は「四姉妹の影を追って」を副題にしているが、その内実は、よくある一家族の構成とその生い立ち ...
『里海学のすすめ』 沖縄の3事例含め考察
2018/07/22
#書評
『里海学のすすめ』 鹿熊信一郎、柳哲雄、佐藤哲編 勉誠出版・4536円 本書は、沖縄でも古来から「海の畑」として利用してきた「シマの海」とか「村海」と呼ぶ沿岸 ...
『市場のことば、本の声』 小さな物語の記憶
2018/07/15
#書評
『市場のことば、本の声』宇田智子著 晶文社・1728円 本書は、第一牧志公設市場の向かい、まちぐゎーと呼ばれる場所で小さな古書店を営む著者の3冊目のエッセイ集 ...
『八重山を学ぶ』 共有財産になる入門書
2018/07/15
#書評
『八重山を学ぶ』 「八重山を学ぶ」刊行委員会編著 沖縄時事出版・2160円 本書は、八重山の自然・歴史・文化の3分野を1冊にまとめた市民・県民向けの入門書であ ...
『ウクレレきよしの歌謡医学エッセイ』本当のユーモアに満ちて
2018/07/01
#書評
『ウクレレきよしの歌謡医学エッセイ』長田清著 幻冬舎・1188円 自分を可笑(おか)しがることは正直で謙虚で、しかも自信がないと出来(でき)ないことだと思う。 ...
『宮古の自然と文化 第4集 天・地・人の調和』 島々への思い凝縮
2018/07/01
#書評
『宮古の自然と文化 第4集 天・地・人の調和』宮古の自然と文化を考える会編 新星出版・1800円 結成20周年を迎えた「宮古の自然と文化を考える会」が、講演論 ...
ベストセラーランキング(2018/6/24)
2018/06/24
#書評
■球陽堂書房サンエー那覇メインプレイス店 (1)牧田善二著「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社・1620円) (2)菅野仁著「友だち幻想」 (3 ...
『陸軍中野学校と沖縄戦 知られざる少年兵「護郷隊」』 「戦うべき国民」への動員
2018/06/24
#書評
『陸軍中野学校と沖縄戦 知られざる少年兵「護郷隊」』川満彰著 吉川弘文館・1836円 著者の案内で何度か沖縄戦の戦跡を巡ったことがある。史料/資料に基づく精緻 ...
『沖縄エッセイスト・クラブ作品集35』 31人の人生 味わえる随筆
2018/06/24
#書評
『沖縄エッセイスト・クラブ作品集35』沖縄エッセイスト・クラブ編 新星出版・1500円 作品集35の執筆者はバラエティーに富んでおり、沖縄では著名な方々も多い ...
ベストセラーランキング(2018/6/17)
2018/06/17
#書評
■くまざわ書店那覇店 (1)牧田善二著「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社・1620円) (2)是枝裕和著「万引き家族」(宝島社・1404円) ...
『帰る家もなく』 心の眼で見続ける
2018/06/17
#書評
『帰る家もなく』与那原恵著 ボーダーインク・1944円 「足跡はどこへ続いているんだろう」私達はいつでも、この問いに戻って来る気がする―与那原恵著『帰る家もな ...
『はじめての沖縄』 問い直す「沖縄らしさ」
2018/06/17
#書評
『はじめての沖縄』岸政彦著 新曜社・1728円 序章を数頁読んで、めんどくさそうな内容だなと思ったら、その数行後に著者自身が「だからこの本は『めんどくさい』本 ...
ベストセラーランキング(2018/6/10)
2018/06/10
#書評
■Booksきょうはん安謝店 (1)佐伯泰英著「敦盛おくり」(新潮社・680円) (2)市原淳著「もいもい」(ディスカヴァー・トゥエンティワン・1512円) ( ...
『沖縄は孤立していない』 植民地主義と闘う思想の流星群
2018/06/10
#書評
『沖縄は孤立していない』乗松聡子編著 金曜日・1944円 沖縄は孤立している。軽んじられ、虐げられ、踏みつけにされ、無視され、基地と暴力を押し付けられる。同じ ...
『産声のない天使たち』 子から受け取る貴重な気付き
2018/06/10
#書評
『産声のない天使たち』深澤友紀著 朝日新聞出版・1512円 赤ちゃんの死とは、人として最も目をそむけたくなる出来事だと言っても過言ではないでしょう。 しかし ...
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