「書評」の記事一覧
<書評>『リメンバリング オキナワ』 感性刺激する楽しさ
2023/04/02
#書評
『リメンバリング オキナワ』岡本尚文編著、當間早志監修 トゥーヴァージンズ・1980円 日ごろ、復帰前に撮影された8ミリ映画や写真を見て暮らしていると、自分の ...
<書評>『来年の今ごろは』 宝物は足元にあるかもね
2023/04/02
#書評
『来年の今ごろは』新城和博著 ボーダーインク・1980円 読み終えると、もう居ても立ってもいられずまち歩きしたくなる、そんな一冊だ。「ごく私的な沖縄暮らしのユ ...
<書評>『沖縄戦場の記憶と「慰安所」』 軍隊による構造的性暴力
2023/03/25
#書評
『沖縄戦場の記憶と「慰安所」』洪伸著 インパクト出版会・4180円 いまや日韓の外交問題に収斂(しゅうれん)され、歴史修正主義者や中央メディアによって“埋没” ...
<書評>『与那国沖 死の漂流』 海難事故防止に貴重な記録
2023/03/25
#書評
『与那国沖 死の漂流』伊良皆高吉著 南山舎・1430円 本書は、1957年1月18日の与那国島沖合で起きた祐清丸の遭難事故について、同船に乗船して遭難、漂流し ...
<書評>『歌集 別れと知らず』 「現在の沖縄詠う」指南書
2023/03/18
#書評
『歌集 別れと知らず』名嘉真恵美子著 ながらみ書房・2200円 「沖縄をうたう」―。それではいかに詠(うた)えばいいのか。大きな課題である。その指南書ともいう ...
<書評>『Temporality』 時間と空間織り込まれる
2023/03/18
#書評
『Temporality』仲宗根香織著 小舟舎・6050円 少し遠景にある白い滝の流れが留まっているその前に、20年前にモノクロ写真で写された仲宗根のセルフポ ...
<書評>『琉球建国史の謎を追って 交易社会と倭寇』 世界史とつながる知的快感
2023/03/11
#書評
『琉球建国史の謎を追って 交易社会と倭寇』吉成直樹著 七月社・2200円 先日首里城に行きました。「見せる復興」が着々と進んでおり、往時の琉球でも築城には多く ...
<書評>『沖縄の岸辺へ 五十年の感情史』 東京からこそ見える構造
2023/03/11
#書評
『沖縄の岸辺へ 五十年の感情史』菊地史彦著 作品社・3080円 「感情史」とは何だろうと思い、新しい知見を探しながら読んだ。社会学的なアプローチという意味で、 ...
<書評>『作品集 ファインダーの中の戦場』 戦争に翻弄される人々描く
2023/03/04
#書評
『作品集 ファインダーの中の戦場』謝名元慶福著 ゆい出版・5500円 『アンマー達のカチャーシー』『島口説』『海の一座』に続く作品集である。前3作は戯曲集だが ...
<書評>『ネフスキー生誕130年・来島100年記念文集 子ぬ方星(ニヌパブス)』 受け継がれた研究への情熱
2023/03/04
#書評
『ネフスキー生誕130年・来島100年記念文集 子ぬ方星(ニヌパブス)』記念文集編纂委員会 記念文集編纂委員会・3300円 本書は宮古文化研究の先駆者であるニ ...
<書評>『沖縄 戦火の放送局』 軍隊にのみ込まれた放送
2023/02/25
#書評
『沖縄 戦火の放送局』渡辺考著 大月書店・2200円 社団法人・日本放送協会(いまのNHKの前身)沖縄放送局は、実質的に日本軍が創設し、1942年3月から45 ...
<書評>『父の庭』 虚構の中の真実 描き出す
2023/02/25
#書評
『父の庭』大城貞俊著 インパクト出版会・2200円 本書は、著者自身が「私」の一人称語りで紡ぐ〈私小説〉である。父の死、母の老いを赤裸々につづり、若かった頃の ...
<書評>『沖縄の地域文化を訪ねる 波照間島から伊是名島まで』 独自視点で島々深掘り
2023/02/18
#書評
『沖縄の地域文化を訪ねる 波照間島から伊是名島まで』今林直樹著 コールサック社・2200円 著者は2016年に『沖縄の歴史・政治・社会』を出版したが、20年の ...
<書評>『沖縄戦後世代の精神史』 奥に見える円いプラズマ
2023/02/18
#書評
『沖縄戦後世代の精神史』仲里効著 未來社・3080円 「50年かけて、50年前と出会う」とする批評家仲里効の新著が面白い。祖国復帰とは「何」だったのか? 戦争 ...
<書評>『学知の帝国主義』 継続する植民地主義
2023/02/11
#書評
『学知の帝国主義』松島泰勝著 明石書店・6380円 この書名を目にしたとき、「ああ、現在の話だな」と思った。本書では、近代の欧州や日本の植民地帝国主義を「学術 ...
<書評>『沖縄(シマ)という窓 クロニクル2008―2022』 沖縄の“不条理”突く年代記
2023/02/11
#書評
『沖縄(シマ)という窓 クロニクル2008―2022』山城紀子、松元剛、親川志奈子著 岩波書店・2420円 ジャーナリストと若き研究者の3人の射手が、沖縄が抱 ...
<書評>『戦後沖縄生活史事典 1945―1972』 特異な時代の特徴鮮明に
2023/02/04
#書評
『戦後沖縄生活史事典 1945―1972』川平成雄、松田賀孝、新木順子編 吉川弘文館・8800円 この事典を読んで教えられたことは、実に多い。通常の事典からす ...
<書評>『第二の人生で勝ち組になる』 元プロ野球選手の努力
2023/02/04
#書評
『第二の人生で勝ち組になる』松永多佳倫著 KADOKAWA・1870円 ひとつの物事に打ち込み、プロフェッショナルになる。もしそうなれたらカッコいいと思う。 ...
<書評>『沖縄と国際人権法』 翁長氏の「宿題」への回答
2023/01/28
#書評
『沖縄と国際人権法』阿部藹著 高文研・2090円 研究者に必要な資質は何かと問われたら、私は迷わず「冷静な頭脳と温かい心」と答える。これは近代経済学の祖といわ ...
<書評>『フリチョフ・ナンセン 極北探検家から「難民の父」へ』 果敢な姿、現代へのエール
2023/01/28
#書評
『フリチョフ・ナンセン 極北探検家から「難民の父」へ』新垣修著 太郎次郎社エディタス・2640円 日本を代表する難民研究者が、「知の翼」を広げ、丹心こめて彫琢 ...
<書評>『歌(あやご)の島・宮古のネフスキー』 「なぜ、宮古なのか」に迫る
2023/01/21
#書評
『歌(あやご)の島・宮古のネフスキー』田中水絵著 ボーダーインク・3080円 スターリン支配下のソ連で粛清された天才的な言語学者ニコライ・ネフスキー。彼は、日 ...
<書評>『「よりどころ」の形成史 アルゼンチンの沖縄移民社会と在亜沖縄県人連合会の設立』 哲学的問いから問題提起
2023/01/21
#書評
『「よりどころ」の形成史 アルゼンチンの沖縄移民社会と在亜沖縄県人連合会の設立』月野楓子著 春風社・4730円 一見、表題と副題が逆なのでは、と思わされるとこ ...
<書評>『「沖縄風水学」入門』 王国時代の風水理論と実践
2023/01/14
#書評
『「沖縄風水学」入門』和来龍著 ボーダーインク・8800円 本書の特徴は、沖縄の風水について、現場での経験や風水判断法を原文や原著を用い、さまざまな研究者の解 ...
<書評>『別冊太陽 琉球・沖縄を知る図鑑』 俯瞰しながら詳しくなる
2023/01/14
#書評
『別冊太陽 琉球・沖縄を知る図鑑』監修 田名真之 平凡社・2970円 琉球・沖縄の歴史や民俗・自然を学んでいくと、知識は増えるが、わからないこともたくさん出て ...
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