「金口木舌」の記事一覧

　墓巡りのことを、苔を掃うと書いて「掃苔（そうたい）」という。琉球・沖縄史研究者の仲村顕さんは掃苔家として歴史上の人物らの墓を訪ね歩き、本紙に連載した ▼国頭村 ...

　あなたにとって今年はどんな１年でしたか？と書くと、１カ月遅れの文章だと思われそうだが、今日は旧暦12月29日。トゥシヌユールー（大みそか）だ ▼新型コロナの影 ...

　スポーツにホームアドバンテージという言葉がある。試合の際に本拠地のチームが優位に立つという意味で、勝敗にも影響を与えるとされる ▼慣れた場所でプレーできること ...

　子どもの部活動の顧問から「土日はできるだけ休みたいので、練習日を減らしたい」という趣旨の通知が届いた。学校の決まりでは週末の練習は顧問の付き添いが基本だ ▼保 ...

　仲宗根正和さんが２期８年間務めた沖縄市長を退任して１年半が過ぎた２００８年、電話があった。「正満が詩画集を出版した。取材してほしい」と言う ▼息子の正満さんは ...

　日本語で「遺産」を意味する「レガシー」。庶民の当方にはなじみの薄い言葉だが、「時代遅れの」という意味で使われることも多い。企業のリスクとなる「レガシーシステム ...

　若い後輩と模合の話をしていて驚いた。「結局、お金を毎月出し合っても、手元に回って来る金額は一緒ですよね。それよりも投資したほうが得じゃないですか」 ▼懇親が目 ...

　米メジャーリーグを“二刀流”で席巻し、MVPを獲得した大谷翔平選手。スターの活躍が連日メディアをにぎわせたが、沖縄にもメジャーに挑戦する若者がいる ▼中学まで ...

　CMでは浦島太郎、ドラマでは能楽師、刑事などさまざまな役を演じてきた俳優の桐谷健太さんが今回挑んだのは、1970年代沖縄のロックンローラー。コザを舞台にした映 ...

　子育てで大切なのは親子の触れ合い。日々の会話に加えてスキンシップなどで信頼関係が深まり、健やかな成長につながる。最もやっていけないのは無関心でいること ▼米プ ...

　母への用事で実家へ電話すると、聞き慣れない自動音声が流れた。「ただいま振り込め詐欺対策モードになっています」「恐れ入りますが、あなたの名前をおっしゃってくださ ...

　台湾に出張した際、台北駅の外壁にもたれ、座り込む人が大勢いた。路上生活者のようだった。ベルギーでは路地裏に座っていた若者につばを吐きかけられた ▼ホテルの部屋 ...

　優れた創作者の想像力は、しばしば現実を予言する。野球漫画に情熱をささげた水島新司さんは、代表作「ドカベン」などで当時は非現実的に思えた事象を描いたが、後に多く ...

　イギリスのＥＵ離脱から１年を迎えた。世界に衝撃を与えた国民投票を現地で取材した ▼国内世論は残留と離脱で真っ二つに割れた。連日の討論会では、残留派の首相と離脱 ...

　子どもたちが話に花を咲かせたのは「８時だョ！全員集合」や「オレたちひょうきん族」。昭和の学校は週明け、テレビの話題で盛り上がった ▼当時の様子を高校生の娘に話 ...

　勤務中に保育園や幼稚園からかかってくる急なお迎え要請の電話に慌てたことが、子育て経験者にはあるだろう。その瞬間から誰が迎えに行くのか。仕事はどうするのか。各方 ...

　「転がる石にはコケが生えない」は二つの意味で解釈される。活発に行動すると新鮮さを失わないという前向きなとらえ方と、転居や転職を繰り返せば財産も地位も得られない ...

　受験シーズンに入り、入試方式の変更を伝えるニュースが相次ぎ、困惑が広がっている。受験生の心境を思うと穏やかな気持ちでいられない ▼県立高校推薦入試は面接を原則 ...

　「意味が生まれて、増えて、また変わって」「いつからこんな面倒なことになったんだろう」。十三木孝（とみきこう）さんの漫画「トラップヒロイン」で主人公が苦悩する場 ...

　幼少期、あるなしクイズに熱中していたことがある。「ある」に共通する点を考えて頭をひねった経験のある人も多いのでは ▼それでは一問。グリーン、ブルー、ターコイズ ...

　年末、老舗ステーキ店を訪れたら、店内に「Ａサイン」の認証が掲げられていた。復帰前、飲食店や風俗店を中心に、米軍から衛生上問題なしと認められた店に与えられた ▼ ...

　褐色の肌に黒い瞳の小柄な女性は「イギリス人」。米科学写真雑誌ナショナルジオグラフィックの２０１９年１月の日本版サイトが復元された古代のイングランド人の顔を紹介 ...

　あるにおいを嗅ぐと感情や記憶が呼び起こされることがある。仏の作家マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」の一場面から「プルースト効果」と言われる現象だ ...