「南風」の記事一覧

　秋の夜長。ベッドでゴロゴロしながらの読書タイムもいつも以上に長くなる。そろそろ、あともう少し、とページをめくるのをやめられずにいたら、眠れなくなってしまった。 ...

　給食が船で運ばれていく。私は、座間味島から阿嘉島へ向かう同じ船の中で揺られていた。私からすると、船に乗ることは旅である。地元の人はまるで「味噌（みそ）汁の冷め ...

　子供たちの声が教室に響きます。返事の良い子、返事だけ良い子、さまざまな子供たちに囲まれて、今年も放射線出前授業が始まりました。今年で３年目を迎えるこの授業も毎 ...

　「あなたは急性難聴ですね。ちゃんと寝てますか？　危ないですよ。少し休憩を取ってください」 　２０１０年５月、私は１級建築士試験に挑んでいた。想像はしていたもの ...

　スポーツに携わっている関係者、多くの保護者の方から「うちの子は運動が苦手で…。センスがなくて…。どうすれば人と関われるようになりますか」と質問されることが多い ...

　今年の沖縄の産業まつりは１０月２１～２３日の３日間、開催される。産業まつりは今年で４０回目の節目を迎えるが、その開催記念として沖縄の海をテーマにした「海洋産業 ...

　区民の４分の１が沖縄出身と言われる大正区では、大阪の固有の文化と沖縄文化が両方存在しています。 　二つの文化の間には壁があります。「自分の文化が正しい」と壁の ...

　働き蟻（あり）の法則を聞いたことがありますか。 　「働き蟻の集団では８割が働き、残りの２割は働かない。その２割の働かない蟻だけで集団をつくっても、８割が働き、 ...

　小学生の頃、地元の少年野球チームに入っていた。父親が監督をしていた。毎日夕方に自宅隣の練習場で日が暮れるまでボールを追っかけていた。 　日曜日は、ほぼ練習試合 ...

　カフェで、隣の席の女性２人の会話が耳に入った。 　「最近、あのレストランの雰囲気、変わったわね」 「そうそう、大好きだったメニューが無くなっていてすごくがっか ...

　先週、沖縄県立芸術大学開学３０周年記念式典と特別演奏会が同大学でありました。１９８６（昭和６１）年に美術工芸学部で先行開学したのですが、音楽学部は４年遅れて１ ...

　誰にでも大切な青春の一ページがあると思う。私のページは音楽なしでは語れない。 　中学時代は吹奏楽部、高校時代は合唱部と音楽漬け。音楽が好きになったきっかけは５ ...

　寝る時間になり、電気を消すと「お話しして！」と子どもたちに言われる。５分程度の創作話を妻と毎晩のように話している。もう２年くらい続いているから百話くらいは生ま ...

　那覇の小学校に通っていた頃、ナーゴーという遊びが流行（はや）っていました。プーカーボールを持った鬼が「ナーゴー！」と絶叫しながら、ボールを思いっ切り遠くに投げ ...

　私はオリンピックが嫌いです。正確に言えば、嫌いになりました。今年のオリンピックで日本は近年まれに見るメダルラッシュに沸きました。パラリンピックまで、４年に一度 ...

　「だからさぁ」 　どこからか懐かしい会話が聞こえてきた。間違いない。ウチナーンチュだ。 　２０１１年、ハワイで働き始めて２カ月がたった頃、会社のビル１階の公共 ...

　大阪市には大正区を含め九つの区に沖縄県人会があります。これに堺沖縄県人クラブと、沖縄関係企業の在阪支社懇話会を合わせた１１団体で構成されているのが「大阪沖縄県 ...

　県外からの移住者に「どうして沖縄の人は車の方向指示器を出さないの」と尋ねられたことがあります。私自身はそう感じていませんでしたが、「決まりを守らない」という点 ...

　プロボノという言葉を知ったのは、６年前セールスフォースの開発パートナーを始めた頃だった。 　プロボノとは、各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験 ...

　今回は、「あがり」について書こうと思う。 　「あがり」は、人前でスピーチをする場面で、心臓がドキドキしたり、しどろもどろになったりする時に感じる不安感、恐怖心 ...

　この１、２週間の沖縄での雨の降り方は尋常ではありませんでした。晴れていても突然の大雨があり、洗濯物もゆっくり干せません。 　孫たちの運動会も予定通りに開催でき ...

　１月に１０４歳で亡くなった、仲尾次（なかおし）の渡名喜長栄（となきちょうえい）さんは、私の心のアイドルでした。長者の大主の「ディキタ、ディキタ」がご機嫌なとき ...

　２０１４年１月。１５年前に亡くなった祖父宛てに、一通の手紙がハワイから届いた。送り主は９３歳の野原さん。英語で「私達は親戚かもしれない。息子夫婦が初めて沖縄を ...