「本」の記事一覧

ランウェイは続く 　過激な表現ゆえか、発売直後よりセンセーショナルにメディアで取り上げられていたモデル・冨永愛の自伝。貧しかった幼少時代、身長のことで受けたいじ ...

「ゆるい」は「強い」かもしれない 　ＣＤが売れないと言われて久しい。ということはミュージシャンの書いた本はさらに売れないのである。その人の本なら買うけどＣＤだっ ...

よりよく生きるを諦めない 　この人の言うことだったら素直に聞こう。そう思える人がいることは幸せだ。年を重ねるごとにどんどん減ってきていて、私には今、松浦弥太郎さ ...

見ることによって見えなくなるもの 　ビデオジャーナリストの薫は「見る」ことを得意としている。幼い頃の人の顔色をうかがわざるを得なかった境遇から、そして心理学やメ ...

科学者の言葉にいざなう 　これは不思議な魅力をたたえた漫画。学生寮「ドミトリーともきんす」の２階には科学を学ぶ４人の学生が住んでいる。彼らが寮母やその娘と交わす ...

金融記者と権力者たちとの攻防 　権力に抗して真実を追求する新聞記者像が色あせたのはいつからのことだろう。本書はメガバンク巨額損失の隠蔽工作を暴こうとする金融記者 ...

本と読者の関係を変える何か 　世にも奇妙な本を紹介しよう。うまく伝わるかどうか。 　各ページには絵や図が描かれている。指定に従って私たちは自分の指をその図版に置 ...

『ニーベルングの指環』『トリスタンとイゾルデ』 　村上春樹は音楽好きで有名です。それは本のタイトルにも反映しています。 　長編作品としては最新作である『色彩を持 ...

成長とは「受け入れる」こと 　新米教師の成長譚である。なんとなくこのまま結婚するんだろうな、と思っていた男から突然別れを切り出され、ふらふらになっていたところに ...

つながるから人は愛おしい 　「連ねられた短編の登場人物たちが何らかの形でつながってる型」短編集である。とはいえ、これはミステリーではない。何らかの固有名詞を認識 ...

　あとがきには、こうある。「いつの日か私が来たことのある町についてつらつらと書きつづったもの」だと。神保町から始まって、吉祥寺、名古屋、御茶ノ水、などなど２５の ...

　「現代の霊性」をテーマに２人の思想家が行った連続講義の記録を２部構成で収めている。共通するのは「現代日本が直面する喫緊の課題は霊性の賦活である」という問題意識 ...

仲里清・九州共立大前監督の著書「エース育成論 九州の大学野球を変えた男」 　多くの選手をプロ野球へ送り出し、昨季限りで勇退した九州共立大の仲里清前監督の著書「エ ...

　やれ炭水化物抜けだの揚げ物やめろだの、ダイエット中には禁止しなきゃならんものが色々あるらしい。でも私が本当に抜かなきゃならないものは糖質なのか、脂質なのか。食 ...

　前回ここで、少年アヤ『尼のような子』を紹介しましたが、これは旧作でした。新刊レビューなのにすみません！　看板に偽りありとはこのことじゃないか。 　お詫びを込め ...

　眠れなくてテレビを見ていた。何げなくつけていたＮＨＫのドキュメンタリーに釘付けになり、本を買いに走った。２２歳の自閉症者、東田直樹さんのエッセーだ。 　自閉症 ...

絵本「へいわってすてきだね」の表紙 　与那国町立久部良小学校１年生（当時）の安里有生（ゆうき）君が、２０１３年の沖縄全戦没者追悼式で朗読した平和の詩「へいわって ...

森田孟則教育長（右）に自著を寄贈する比嘉直秀さん＝３日、北中城村 　【北中城】北中城村安谷屋出身で元英語教師の比嘉直秀さん（８３）がこのほど、英語としまくとぅば ...

一生を棒に振るほどに生きる 　ずっと気にはなっていた。銀座で出くわす、謎の集団。歩道に、１０人×３列くらいの塊が、じっとしゃがんで、何かを待っているのだ。まあ、 ...

オレオレ名言集 　「職業・自由人」でおなじみ高橋歩さん。彼の新刊は１００の名言を納めたポストカードブックです。何が凄いって、名言に「自分」って言葉が出てくる回数 ...

シェフの気まぐれサラダ的 　「ファッションも、カルチャーも、旅も。菊池亜希子責任編集・全く新しいファッション＆エッセイ誌」。これは２０１２年に創刊されたムック『 ...

　「心を病む人とアート」と聞いて何をイメージするだろう。診断・治療に表現活動を活用する「アート・セラピー」、あるいは新しい芸術の可能性を宿す「アウトサイダー・ア ...

芸術の秋に読みたい一冊 　すっかり秋、ですね！　夏バテしちゃうから…とたくさん食べていたら太った２０１３年夏。食欲の秋の誘惑から逃れるためにも、芸術の秋方向で何 ...