「金口木舌」の記事一覧

　南北戦争北軍の将軍だったグラント米大統領は、妻にホワイトハウスでの喫煙を禁じられ、近くのホテルに赴いてはロビーで葉巻をくゆらした。彼の来訪を知った関係者は、大 ...

　従来型の携帯電話を指してガラパゴス携帯、略してガラケーとはよく言ったものだと感心する。日本独自の進化を遂げたあげく世界標準から取り残されたガラケーだが、今でも ...

　クラスで“だっこ”の宿題を与えられたモグは恥ずかしがりながらも家路を急ぐ。赤ちゃんが生まれてから母親にかまってもらえない日々。その日は家族全員にだっこしてもら ...

　〈ひとつばかりの地球では／僕の世界が広すぎる〉（『僕の詩』より）。沖縄を代表する詩人、山之口貘の詩には「地球」という言葉がよく登場する 　▼詩人・高良留美子は ...

　ユニホーム姿の選手たちの表情は笑顔で満ちあふれていた。全日本女子軟式野球九州大会中学の部で初優勝し８月２６日夜、那覇空港に凱旋（がいせん）した県代表の「美（ち ...

　観測史上最高気温を更新するなど暑かった８月が終わる。そんな暑さにも負けず、多くの高校生は、より熱い夏を過ごしたのではないだろうか 　▼憧れの代名詞ともいえる「 ...

　沖縄のお笑い芸人ベンビーさんのネタにこんなのがある。「好きな食べ物は？」「セミっ！」。一般的に食用ではないから笑いになるのだが、実際にセミを好む人は古今東西を ...

　夫の症状を「宇宙風邪」と呼び、「二人で、頑張らないことを目標に」。うつ病を克服する夫婦の姿を描いた、細川貂々さんのエッセー漫画「ツレがうつになりまして」で印象 ...

　沖縄に深い関心を寄せた民俗学者・谷川健一さんの像は島崎藤村の詩「椰子（やし）の実」に結びつく。晩年、「海上の道」を提唱する柳田國男が１８９７年、愛知県伊良湖岬 ...

　県出身の女子プロゴルファー宮里藍が叫ぶ。「なんくるないさー」。数年前のチョコレートのＣＭだ。沖縄の「なんくるないさ」は、全国でもてはやされる言葉、価値観となっ ...

　サトウキビ畑の傍を通り抜けると、音の殿堂が待っていた。南城市佐敷にあるシュガーホール。優しい旋律に身を任せるだけで心は満たされた ▼沖縄に初お目見えの音楽専用 ...

　「ずっと見ていた夢が正夢となった」。今月米国で行われた硬式野球の２０１３ポニーリーグ世界選手権で、日本勢として初めて優勝の快挙を成し遂げた沖縄選抜チームの知名 ...

　２０００年シドニー五輪の男子柔道１００キロ超級決勝は、スポーツ名勝負の一つとして今も強く印象が残る。篠原信一選手が誤審で敗れた試合のことだ ▼「自分が弱かった ...

　コザという地名が戦後生まれたのは、占領した米軍が「胡屋」を「コヤ」と呼び、筆記体のｋｏｙａのｙをｚと誤読したからだという説がある 　▼そんな間違いを生んだ筆記 ...

　「油を売る」という言葉がある。無駄話をして時間をつぶし仕事を怠ける、という意味で、決して褒め言葉ではない。だが油売りをサボりの代名詞とするのは失礼千万かもしれ ...

　親類の家を訪ね仏壇に手を合わせる。トートーメーに目をやると、脇には軍服姿の青年の遺影が据えてある。幼顔と軍帽が不釣り合いに見える。靖国神社の境内や鳥居の写真を ...

　国民的人気の高いウルトラシリーズの一コマ。セブンが自身の正義を疑う。海底に住む「ノンマルト」を滅ぼした後だ 　▼故郷Ｍ７８星雲で地球人はノンマルトと呼んだ。そ ...

　猛暑の中、浦添市前田の高台を上ると市街地化が進む様子が一望できた。工事現場では、パワーショベルの機械音が響く。沖縄戦当時、日米両軍による死闘が繰り広げられた場 ...

　彗星（すいせい）のごとく現れた－とは、このことを言うのか。１日、タイで行われたＷＢＡフライ級暫定タイトルマッチで本部町出身の江藤光喜選手（２５）が判定勝ち、暫 ...

　「話が違う」。そんな言葉をことしは何度も聞いた。１月にあった名護や本部、今帰仁の桜まつり会場でのことだ。浦添市から来たカップルに感想を取材したら「なんで咲いて ...

　今や社会現象となったＡＫＢ４８。プロデューサー秋元康氏が手掛けた“身近なアイドル”の源流は、１９８３年の深夜番組までさかのぼる。素人の女子大生だけを集めた「オ ...

　１年の半分は夏というくらい暑い沖縄で特別な避暑などなかろうと思いきや、最後の琉球国王尚泰の第四子、尚順男爵の六女・知名茂子さんが夏休みの思い出として興味深いこ ...

　「かぎやで風」と並んで「加那ヨー天川」は結婚式を飾る舞踊の筆頭に挙がる。舞台で踊る２人が新郎新婦の名前と祝いの言葉を記したティーサージ（手拭い）を広げる温かい ...