「書評」の記事一覧
<書評>『尖閣諸島盛衰記 なぜ突如、古賀村は消え失せた?』栄枯盛衰の軌跡たどる
2021/08/01
#書評
『尖閣諸島盛衰記 なぜ突如、古賀村は消え失せた?』尖閣諸島文献資料編纂会・頒価1500円 尖閣諸島文献資料編纂会 尖閣諸島については近年、多くの著書や論文が出 ...
<書評>『越えていく人』 多様な移民新世代の輪郭
2021/07/24
#書評
『越えていく人』神里雄大著 亜紀書房・1980円 「日本人/日系人」と聞いて、あなたはどんな存在を思い浮かべるだろうか? 本書はペルーと沖縄、北海道にルーツ ...
<書評>『沖縄・西表炭鉱坑夫聞き書き1972』 闇の中の人びとへの鎮魂
2021/07/24
#書評
『沖縄・西表炭鉱坑夫聞き書き1972』聞き手・北村皆雄 編者・松村修 人間社・1320円 西表島。この風光明媚な島の北西部に炭鉱があったことを知る人はほとんど ...
<書評>『東アジアの歌と文字』 歌の記述の普遍性、特殊性
2021/07/17
#書評
『東アジアの歌と文字』真下厚・遠藤耕太郎・波照間永吉編 勉誠出版・3080円 古い時代から神歌、労働歌、葬送歌、恋歌など、人々の暮らしに歌は欠かせないものだっ ...
<書評>『ものが語る教室 ジュゴンの骨からプラスチックへ』 推理小説さながらの学びと発見
2021/07/17
#書評
『ものが語る教室 ジュゴンの骨からプラスチックへ』盛口満著 岩波書店・2090円 どんな小さいモノにも物語(自然史や人間の歴史)が隠されている。本書では、モノ ...
<書評>『沖縄―奄美の境界変動と人の移動』 移民と移動の「読ませる裏面史」
2021/07/10
#書評
『沖縄―奄美の境界変動と人の移動』野入直美著 みずき書林・3080円 本土復帰50年を前に、沖縄と奄美がリンクするオーラル(ライフ)ヒストリー、そして、移民と ...
<書評>『どぅなんむぬい辞典』 与那国ことばの魅力伝える
2021/07/10
#書評
『どぅなんむぬい辞典』与那国方言辞典編集委員会編集 与那国町教育委員会・1870円 こんなに心温まる辞典がこれまであっただろうか? 「どぅなんむぬい辞典」を手 ...
<書評>『沖縄語をさかのぼる』 多様な言語 ルーツ読み解く
2021/07/03
#書評
『沖縄語をさかのぼる』島袋盛世著 白水社・2640円 奄美・琉球諸島で話されている琉球諸語は消滅の危機にひんしている。沖縄県をはじめ多くの組織・団体が言語復興 ...
<書評>『沖縄文学の魅力』 作品の背景 丁寧にたどる
2021/07/03
#書評
『沖縄文学の魅力』仲程昌徳著 ボーダーインク・2200円 本書は、山之口貘の章、大城立裕の章、個別の章から成る。詩、小説、沖縄戦をめぐる言説、戯曲など、多岐に ...
<書評>『80歳、歩いて日本縦断』 列島に「平和」の種まく
2021/06/26
#書評
『80歳、歩いて日本縦断』 石川文洋著 新日本出版社・2750円 本書は、2018年7月3日から19年6月25日まで共同通信社が配信した連載「石川文洋80歳 ...
『火山と竹の女神 記紀・万葉・おもろ』 「おもろ」の世界の鷲 論考
2021/06/26
#書評
『火山と竹の女神 記紀・万葉・おもろ』福寛美著 七月社・2750円 著者は、「おもろ」を文学としてだけでなく史料として読み込み、数々の著作で、古琉球といわれる ...
<書評>『炭酸ボーイ』 シマのリアルな文化と事情
2021/06/19
#書評
『炭酸ボーイ』吉村喜彦著 角川文庫・748円 泡盛を炭酸水で割って飲む。あればシークヮーサーをしぼる。これにはまって、ぼくはちょっとお酒を楽しむ世界が広がった ...
<書評>『沖縄エッセイスト・クラブ 作品集38』 個性豊かな人間物語
2021/06/19
#書評
『沖縄エッセイスト・クラブ 作品集38』沖縄エッセイスト・クラブ著 新星出版・1500円 この本には人、場所、味、色、技、希望、記憶、歴史、ユーモアがあふれる ...
<書評>『奇跡の島々の先史学 ―琉球列島先史・原史時代の島嶼文明―』 持続可能な祖先の営み
2021/06/12
#書評
『奇跡の島々の先史学 ―琉球列島先史・原史時代の島嶼文明―』高宮広土著 ボーダーインク・2420円 本書は琉球の島々の遺跡を俯瞰(ふかん)し、世界の島の先史文 ...
<書評>『歌集 あけもどろの島』 祖国復帰の闘いと幻想
2021/06/12
#書評
『歌集 あけもどろの島』平山良明著 現代短歌社・880円 平山良明氏の第一歌集「あけもどろの島」が文庫本となって出版された。うれしいことである。 「わが祖国 ...
<書評>『沖縄戦の戦争遺品』 声なき声に聞き耳立てる
2021/06/05
#書評
『沖縄戦の戦争遺品』豊里友行著 新日本出版社・2640円 沖縄そのものが丸ごと「戦争遺品」ではないか。沖縄戦も戦後の米軍統治も直接体験していない44歳の写真家 ...
<書評>『島に学ぶ地域ケア』 豊富な実践と理論融合
2021/06/05
#書評
『島に学ぶ地域ケア』大湾明美著 オフィス・コオリノ・1320円 何人も老化や死から逃れることはできない。長寿社会の中で、高齢期の介護ケアや終末医療の課題は、私 ...
<書評>『沖縄・宮古島 島尻の秘祭 ウヤガン』 神に近づく命懸けの祭祀
2021/05/29
#書評
『沖縄・宮古島 島尻の秘祭 ウヤガン』大城弘明著 榕樹書林・1430円 漆黒の闇の中で神々が降りてくる瞬間を目撃したことが。微動だにしなかった椰子(やし)の葉 ...
<書評>『ジョン万次郎 琉球上陸の軌跡』 琉球愛し、生き抜いた万次郎
2021/05/29
#書評
『ジョン万次郎 琉球上陸の軌跡』 神谷良昌著 琉球新報社・2145円 本書は「琉球」を中心に、あまり知られていない琉球王国と薩摩藩の裏事情や、当時の琉球がどの ...
<書評>『病気をして、よかった!!』 充実した人生のための体験
2021/05/22
#書評
『病気をして、よかった!!』原信一郎著 新星出版・1320円 従来の医学が、臓器別の身体医学が中心であったのに対し、心身医学は医学の原点に立ち戻って、心身両面 ...
<書評>『野生動物のためのソーシャルディスタンス』 動物とうまく付き合うヒント
2021/05/22
#書評
『野生動物のためのソーシャルディスタンス』 戸川久美著 新評論・2420円 コロナ禍で「ソーシャルディスタンス」が日常に使われる言葉になってしまいました。動物 ...
<書評>『琉球諸語と文化の未来』 沖縄の内側から言葉創造
2021/05/16
#書評
『琉球諸語と文化の未来』波照間永吉、 小嶋洋輔、照屋理編 岩波書店・3850円 日本学士院会員の大阪大学・金水敏教授(日本語学)の研究にかつて加わった際、今は ...
<書評>『沖縄児童文学の水脈』 沖縄児童文学に光当てる
2021/05/16
#書評
『沖縄児童文学の水脈』齋木喜美子著 関西学院大学出版会・5060円 著者は、本書刊行の目的を「歴史に埋没してきた作家や作品を『沖縄児童文学の水脈』として可視化 ...
<書評>『沖縄企業の競争力』 不利な島嶼でのリーダー論
2021/05/09
#書評
『沖縄企業の競争力』與那原建、山内昌斗著 文眞堂・2750円 恵まれた環境にない企業経営を行うに当たって、リーダーはどうあるべきかについて、正面から切り込んだ ...
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