「書評」の記事一覧
『島嶼地域科学という挑戦』 新たな学問分野の樹立
2019/05/05
#書評
『島嶼地域科学という挑戦』池上大祐、杉村泰彦、藤田陽子、本村真編 ボーダーインク・3024円 「挑戦」というタイトルが示す通り、たいへん意欲的な内容である。琉 ...
『沖縄の怒り』 理不尽さに鋭く切り込む
2019/05/05
#書評
『沖縄の怒り』与那覇恵子著 コールサック社・1620円 《もしあなたが不正義が行われている状況で中立なら、あなたは圧政者の側を選択したことになる》。これは著者 ...
『南の島の東雲に』 波乱の人生の物語
2019/04/28
#書評
『南の島の東雲に オリオンビール創業者 具志堅宗精』玉城英彦著 沖縄タイムス社・1944円 沖縄の燃える夏。ひと仕事を成し遂げた後のビールの一杯。スポーツで流 ...
『ヤンキーと地元』 沖縄を末端で支える
2019/04/21
#書評
『ヤンキーと地元』打越正行著 筑摩書房・1944円 国道58号線を深夜に駆け抜ける暴走族とそれを見守るギャラリーたち。本書はそうしたヤンキーとかれらのその後の ...
『写真集「御嶽巡歴」』 御嶽に見る豊穣なる空虚
2019/04/21
#書評
『写真集「御嶽巡歴」』長見有方著 榕樹書林・2916円 一昨年夏、写真家・長見有方氏の銀座での個展をハトコの編集者・川平いつ子に教えられ、おっとり刀で赴いて… ...
『映画の字幕ナビ』 映画への愛に脱帽
2019/04/14
#書評
『映画の字幕ナビ』落合寿和著 スティングレイ・1512円 まず、著者・落合寿和氏の映画愛に脱帽した。 落合氏は、私が設立した沖縄のこども国際映画祭の日本語吹 ...
『沖縄〈泡沫候補〉バトルロイヤル』 大手メディアの間隙縫う
2019/04/14
#書評
『沖縄〈泡沫候補〉バトルロイヤル』宮原ジェフリー著 ボーダーインク・1296円 世に雑草という名の植物が存在しないように、選挙もまた“泡沫(ほうまつ)候補”と ...
『八重山の御嶽 自然と文化』 自然との循環関係探る
2019/04/07
#書評
『八重山の御嶽 自然と文化』李春子編著 榕樹書林・3024円 豊かな森に囲まれた御嶽は共同体が神々と交感し、豊穣(ほうじょう)を祈り、感謝する聖域である。と同 ...
『午前零時の歴代校長会議』 現実にある子どもの物語
2019/04/07
#書評
『午前零時の歴代校長会議』金城毅著 ボーダーインク・1620円 本書は、8編からなる子どもたちの物語である。フィクションでありながら、学校で過去に出会った子ど ...
『基地と聖地の沖縄史』 フェンス内の祭祀に着目
2019/03/31
#書評
『基地と聖地の沖縄史』山内健治著 吉川弘文館・2700円 韻を踏んだ書名が、読者の興味を誘う。 1945年の沖縄での地上戦拡大とともに、人々が暮らしていたほ ...
『未来経済都市沖縄』 日本繁栄の鍵、沖縄に
2019/03/31
#書評
『未来経済都市沖縄』安里昌利著 日本経済新聞出版社・1728円 本書は、沖縄をアジアの国際都市にするための「グランドデザイン」を提唱し、沖縄の発展が日本全体の ...
『西表島 紅露工房シンフォニー』 植物染色の可能性追求
2019/03/17
#書評
『西表島 紅露工房シンフォニー 自然共生型暮らし・文化再生の先行モデル』石垣昭子、山本眞人著 地湧社・2160円 本書は染め織りを、西表の自然の中で追求し、世 ...
ベストセラーランキング(2019/3/17)
2019/03/17
#書評
■大城書店石川店 (1)真藤順丈著「宝島」(講談社・1998円) (2)橋下徹著「沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する。」(朝日出版社・1490円) ...
『オキナワモズクとフコイダンのお話し』 「沖縄の宝」輝くために
2019/03/17
#書評
『オキナワモズクとフコイダンのお話し』長嶺竹明、伊波匡彦、伊藤麻由子著 沖縄イニシアティブ・1944円 モズクの酢のものは、家族で囲む食卓によく並ぶ。外に出れ ...
『大学による盗骨』 植民地主義的無責任問う
2019/03/10
#書評
『大学による盗骨』松島泰勝・木村朗編著 耕文社・1944円 編者の一人、松島泰勝氏は昨年『琉球 奪われた骨』を岩波書店から上梓(じょうし)したが、本書では木村 ...
『島の鳥類学』 画期的な科学のアンソロジー
2019/03/10
#書評
『島の鳥類学 南西諸島の鳥をめぐる自然史』水田拓・高木昌興共編 海游社・5184円 南西諸島(琉球列島と大東諸島、尖閣諸島)には、多様性に富む鳥類が生息し、固 ...
『沖縄県産品の労働法』 労働問題に起因する貧困
2019/03/10
#書評
『沖縄県産品の労働法』春田吉備彦著 琉球新報社・2134円 貧困の最大の原因は労働問題である。なぜなら富の再分配の最初は労働によるものであり、社会保障や福祉に ...
『島嶼学 Nissology』 経済の特性、沖縄重なる
2019/03/03
#書評
『島嶼学 Nissology』嘉数啓著 古今書院・4104円 前著『島嶼(しょ)学への誘い』で、昨年度の伊波普猷賞を受賞した著者が、その続編ともなる本書を刊行 ...
『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー ヤンキーの生活世界を描き出す』分断された若者描く
2019/03/03
#書評
本書は大阪の〈ヤンチャな子ら〉が高校から卒業後に働く過程を描いた本格的なエスノグラフィーである。14人の〈ヤンチャな子ら〉が学校、家庭、労働世界で、もがきなが ...
『新しいアジアの予感』 沖縄見詰め直し、世界へ
2019/02/24
#書評
『新しいアジアの予感』安里英子著 藤原書店・3024円 生まれ育った首里しか知らない。自分の目で沖縄をよく見てみたい。その思いで著者は沖縄の島々、村落を旅し、 ...
『宮城正勝句集 真昼の座礁』 果てしなき世界へいざなう
2019/02/24
#書評
『宮城正勝句集 真昼の座礁』宮城正勝著 ボーダーインク・1944円 彼がどんな人生を歩んできたのか、わたしは知らない。 けれど、いくつかの句を読めば、4歳で ...
『琉球列島の里山誌』 生活に近い「ヤマ」の多様性
2019/02/10
#書評
『琉球列島の里山誌 おじいとおばあの昔語り』盛口満著 東京大学出版会・4320円 副題は「おじいとおばあの昔語り」だが、本書は、昭和30(1955)年頃以前の ...
『消された精神障害者』 隔離と差別が尊厳奪う
2019/02/10
#書評
『消された精神障害者』原義和著 高橋年男解説 高文研・1620円 『消された精神障害者』―。この書名が本書の全てを表している。文字と写真に込められたメッセージ ...
『親子で学べる「那覇まち物語」』 歴史・地理知り広がる思考
2019/02/03
#書評
『親子で学べる「那覇まち物語」 ―那覇のむかしと今が地図・イラスト・写真でわかる物語―』なはナビ友の会編 沖縄時事出版・1404円 本書は、長年、学校教育に携 ...
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