「未来へいっぽにほ」の記事一覧
黒い髪の少女 小那覇涼子(生徒サポーター)<未来へいっぽにほ>
机の引き出しを開けると、いつもの場所に消しゴムはんこがある。おかっぱ頭の女の子がにっこり笑い、その下に名前が彫られている。 浦添市内の中学校にいた頃、リカコ ...
リレーエッセー「未来へいっぽにほ」 10月から新たな執筆陣
2023/10/03
#未来へいっぽにほ
リレーエッセー「未来へいっぽにほ」は10日から新執筆者を迎えます。執筆期間は2024年3月末までの6カ月間です。 安里拓也(あさと・たくや) 平和学習事業など ...
どんな時でも、安心して暮らしたい 鈴木陽子(沖縄愛楽園交流会館学芸員)<未来へいっぽにほ>
もう、何十年も前。「健康しか取り柄(え)がないのだから」と、風邪をひかないよう気遣われました。その言葉に自覚的な悪意はないと思いつつ、それでも「私は風邪も引い ...
たった一人の卒業 仲盛康治(仙台育英学園沖縄高・沖縄大非常勤講師)<未来へいっぽにほ>
2019年2月ごろ、夜間中学校から依頼文が届きました。「戦後の混乱期に学校に通えず、学び直したおばあちゃんが卒業する。大病を患い言葉を話すことが困難だが、貴校 ...
見方が広がるということ 廣瀬真喜子(沖縄女子短期大学児童教育学科教授)<未来へいっぽにほ>
今から十数年前、市町村で発達検査の仕事をしていました。発達に凸凹が大きい子のアセスメントをするものです。経験のある先輩にやり方を教わり、同じ分野の方たちとの勉 ...
あやはべる 磯崎主佳(美術教師・絵本作家)<未来へいっぽにほ>
磯崎 主佳(美術教師・絵本作家) 先週北海道を旅しました。早朝散歩しようと湖畔に出たら、大きな黒い蝶(ちょう)がやってきて、私の回りをくるくると舞い始めました ...
「あの時はしかたなかった」 鈴木陽子(沖縄愛楽園交流会館学芸員)<未来へいっぽにほ>
鈴木陽子 私たちはなぜ、あのような行動をしたのかと自他の行動を振り返ることが少なくありません。そして許しがたい言動も、その行動が出てくる背景を理解しようとしま ...
一生懸命がかっこいい! 仲盛康治(仙台育英学園沖縄高・沖縄大非常勤講師)<未来へいっぽにほ>
ある中学校で生徒指導を担当した時の話。当時「まーめーしー」と言って、真面目にすることをひやかす雰囲気が校内で蔓延(まんえん)していました。私たち教員は毎日やん ...
実習の季節は学びの季節 廣瀬真喜子(沖縄女子短期大学児童教育学科教授) <未来へいっぽにほ>
沖縄女子短期大学の児童教育学科の学生は2年次の夏休み、小学校や保育所、幼稚園などで、目指す職業に応じて実習に挑む。 実習中は私たち教員も実習先を訪問して学生 ...
生き続ける言葉 磯崎主佳(美術教師・絵本作家)<未来へいっぽにほ>
磯崎 主佳(美術教師・絵本作家) 疎開する学童を乗せ、撃沈された対馬丸の語り部をされていた平良啓子さんの訃報を聞いた時、淀(よど)みない張りのある声が今にも聞 ...
回復者・家族に出会うこと 鈴木陽子(沖縄愛楽園交流会館学芸員)<未来へいっぽにほ>
鈴木陽子 今年、沖縄愛楽園は開園85年をむかえます。現在、愛楽園在園者96人の平均年齢は85歳です。平均年齢の在園者にとっては、誕生の年にハンセン病隔離政策の ...
大人も子どもも共に学び 仲盛康治(仙台育英学園沖縄高・沖縄大非常勤) <未来へいっぽにほ>
2023/07/25
#未来へいっぽにほ
沖縄は各地域で子どもたちの演劇が盛んです。今日紹介するのは、若手教師らが不登校生徒や職に就いていない若者と共に、平和を探し求める那覇青少年舞台プログラムの創作 ...
自分の考えを率直に伝えるということ 廣瀬真喜子(沖縄女子短期大学・児童教育学科教授)
2023/07/18
#教育
大好きな夏が来た。この時期になると、子どもたちと毎年参加した学童でのキャンプを懐かしく思う。自然の中で思い切り遊ぶ子どもたちを見ながら、大人もワクワクしたもの ...
交わす言葉のぬくもり 磯崎主佳(美術教師・絵本作家)<未来へいっぽにほ>
2023/07/11
#未来へいっぽにほ
磯崎 主佳(美術教師・絵本作家) 6月23日の朝は、今年も白梅之塔慰霊祭準備から始まりました。元白梅学徒隊の中山きくさんが今年1月に亡くなり、私にとってはきく ...
子どもたちの文芸 鈴木陽子(沖縄愛楽園交流会館学芸員)<未来へいっぽにほ>
2023/07/04
#未来へいっぽにほ
鈴木陽子 戦後の愛楽園では文芸活動が盛んでした。園の作家たちは、のちに芥川賞作家となる大城立裕さんたちと新聞社の懸賞小説で競い、沖縄文壇に登場します。園の短歌 ...
絵本のもつ力 廣瀬真喜子(沖縄女子短期大学・児童教育学科教授) <未来へいっぽにほ>
2023/06/19
#教育
沖縄女子短期大学では「絵本カード100冊」という課題があり、その歴史は長い。本学名誉教授の鎌田佐多子先生が始めた取り組みで、絵本の紹介カードを100枚、保育実 ...
人を支える故郷の景色 磯崎主佳(美術教師・絵本作家)<未来へいっぽにほ>
2023/06/13
#未来へいっぽにほ
磯崎 主佳(美術教師・絵本作家) 私は沖縄戦の絵本を描く時、できるだけ現場に足を運ぶことを大切にしてきました。戦中は地形も変えてしまうほどの砲弾が撃ち込まれた ...
子どもたちの面会 鈴木陽子(沖縄愛楽園交流会館学芸員) <未来へいっぽにほ>
2023/06/06
#未来へいっぽにほ
鈴木陽子 1950年代、ハンセン病を発症して愛楽園に隔離された子どもたちが暮らす少年少女舎には、身内に連れられて愛楽園に来た人も、生まれ育った故郷で家族と別れ ...
教職、続けたからこそ。 仲盛康治(仙台育英学園沖縄高・沖縄大非常勤) <未来へいっぽにほ>
2023/05/30
#未来へいっぽにほ
前回、意見発表会で視覚に障害のある弟の話をした生徒と、その同級生が発表会のために手作りの横断幕を贈ったことを紹介しました。その続編。 新米教師だった私は、1 ...
「こどもまんなか社会」で「なんでもない時間」を 廣瀬真喜子(沖縄女子短期大学・児童教育学科教授)<未来へいっぽにほ>
2023/05/23
#未来へいっぽにほ
休日の夕方、年長児くらいの3人の子どもたちが、所々土も見え、草も生えている小高い斜面を島ぞうりで駆け下りている姿を見かけた。少し近づいてみると、何やら話をして ...
絵本がつなぐ思い 磯崎主佳(美術教師・絵本作家)<未来へいっぽにほ>
2023/05/16
#未来へいっぽにほ
磯崎 主佳(美術教師・絵本作家) これまで戦争体験者や遺族の方々と、戦争の記憶を伝えるための絵本づくりをしてきました。体験者が亡くなり、遺言のように絵本が残さ ...
1950年代の愛楽園 鈴木陽子(沖縄愛楽園交流会館学芸員)<未来へいっぽにほ>
2023/05/09
#未来へいっぽにほ
鈴木陽子 5月の連休が終わると沖縄戦について学ぶ機会が増えます。愛楽園の沖縄戦が話題になることは多くありませんが、愛楽園も沖縄戦の影響が長く続きました。園には ...
1988年、石垣島での話 仲盛康治(仙台育英学園高・沖縄大非常勤)<未来へいっぽにほ>
2023/05/02
#未来へいっぽにほ
仲盛 康治(仙台育英学園沖縄高・沖縄大非常勤) 「いつまで甘えている? 母さんは、いつまでもあなたの手を握っていられるわけじゃない。あなただけが寂しい思いをし ...
気持ちを代弁するということ 廣瀬真喜子(沖縄女子短期大学・児童教育学科教授)<未来へいっぽにほ>
2023/04/24
#未来へいっぽにほ
4月、沖縄女子短期大学も新年度を迎えた。新しい部署で慣れない環境の中、少しの緊張を抱えながら、自分の居場所を増やす作業の毎日。この時期になると、思い出すことが ...
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