「金口木舌」の記事一覧
<金口木舌>疎開児童の切なさを胸に
2016/04/20
熊本地震の震源域となった「日奈久断層帯」の文字を見て胸を痛めた人もいたはずだ。熊本県の旧日奈久町(現八代市日奈久)は戦時中、沖縄からの学童疎開の受け入れ地であ ...
<金口木舌>感性は自由に
2016/04/19
格式や流儀にはとらわれない。他者を慈しむ-。コップ酒を片手に我流を貫く画家の真骨頂が、そこにあろう。白ひげをたくわえた抽象画家、山城見信さん(78)。その作品 ...
<金口木舌>寄り添った取材
2016/04/18
やれば何でもできるものだと実感した。1997年3月、イベントの同行取材で帆船に乗り、約1週間かけて中国へ渡った ▼高所は苦手だったが、揺れる船の上で、乗組員と ...
<金口木舌>熊本地震
2016/04/17
地球は生きている。大地が前触れもなく突然揺れ動く地震を目の当たりにすると、そう感じざるを得ない。道路は寸断され、電気・水道・ガスなどのライフラインが一瞬にして ...
<金口木舌>泳いで、こいで、走れ
2016/04/16
国内トライアスロン大会の創成期・1985年に始まり、ことしで32回を数えるのが全日本トライアスロン宮古島大会だ ▼日本トライアスロン連合の紹介する2016年度 ...
<金口木舌>秋山ちえ子さんと沖縄
2016/04/15
松下幸之助、市川房枝、岡本太郎…。琉球新報新聞博物館には来社した著名人の署名が展示されている。亡くなった評論家・秋山ちえ子さんの達筆もある。1981年に新報ホ ...
<金口木舌>中国人の親切に触れて
2016/04/14
昨年12月、中国・北京で開かれた琉球フォーラムに参加した時のことだ。タクシーにうっかりカメラを忘れた。手掛かりはほとんど無し。落ち込んでいると、中国側の関係者 ...
<金口木舌>清明の味
2016/04/13
年を重ねるごとに洋風から和風、沖縄の郷土料理へと味の好みが変わってきた。島野菜と島豆腐のチャンプルーがうまい。肉も分厚いステーキより三枚肉の煮付けやスーチカー ...
<金口木舌>賢い心
2016/04/12
80分しか記憶がもたない元大学教師の初老男性が、家政婦の連れてきた子どもと初体面した時、頭をなでてこう言う。「おお、なかなかこれは、賢い心が詰まっていそうだ」 ...
<金口木舌>憧れの存在で
2016/04/11
「チョー気持ちいい」「何も言えねえ」-。「蛙王」と呼ばれ、多くの偉業を達成した男子競泳平泳ぎの北島康介選手が8日、現役引退を表明した ▼率直な感情が伝わる名言 ...
<金口木舌>貧困と沖縄戦
2016/04/10
お笑いコンビ麒麟(きりん)の田村裕さんは中学生でホームレスとなった。著書「ホームレス中学生」によると、母親が病死、その後父親もがんを患ったことが原因で職を失い ...
<金口木舌>「また届く」宮里藍の挑戦
2016/04/09
「そこ(米ツアー優勝)にはまた届く」。2012年以降、優勝から遠ざかる女子プロゴルフの宮里藍が復調の兆しを見せる ▼先々週の米ツアーで3位。先週終えたメジャー ...
<金口木舌>原発20キロ圏の町で
2016/04/08
東京電力福島第1原発に近づくと線量計の数値が一気に上がった。「0・61」から「4・20」。被ばく限度である毎時0・23マイクロシーベルトの18倍だ。原発まで2 ...
<金口木舌>捨てる神あれば拾う神あり
2016/04/07
緊張した子どもたちの表情が目に浮かぶ。きょう県内多くの小中高校で始業式が行われる。新年度が始まる新たな門出に、期待だけでなく不安もあるだろう ▼4月から東京支 ...
<金口木舌>ヤフーの20年、普天間の20年
2016/04/06
大手検索サイトのヤフー・ジャパンが1996年4月に運営を始めて20年を迎えた。ネットを使えば1日数回はヤフーのお世話になる。翌月には本紙もホームページを開設し ...
<金口木舌>どう考えても
2016/04/05
作家篠田節子さんの著書に「斎藤家の核弾頭」がある。管理された階級社会の上位にいた主人公が一転、「役に立たない人間」との烙印(らくいん)を押され、理不尽な国家に ...
<金口木舌>消えなかった記憶
2016/04/04
後頭部を強打したところまでは覚えている。半日たって病院のベッドで記憶を取り戻すまで、数日前からの記憶を完全に忘れていた。回復するまで覚えることもできなかったら ...
<金口木舌>格差社会
2016/04/03
文化面で連載中の小説「バルス」が佳境に入った。派遣社員の厳しい労働環境、そして日本の物流機能の盲点を突いたテロ事件。その背景には階層社会への恨みがあり、テロリ ...
<金口木舌>語れない人の分まで
2016/04/02
講話や会議の予定で埋まった手帳。自らワープロで打ったり新聞記事をまとめたりした学習資料。オスプレイ配備に抗議するお手製の赤いリボン ▼「体力がついていかない」 ...
<金口木舌>女性の働き方は変わったか
2016/04/01
1980年代に首都圏の女子学生に読まれていた就職情報誌がある。女子学生だけで作った「私たちの就職手帖」だ。当時学生だった筆者の周りでも熱心に目を通す姿を見掛け ...
<金口木舌>花の季節に
2016/03/31
暖冬で桜の開花も早いという。毎年開花予想をめぐりメディアが騒ぎ、外したお天気キャスターがわびる。沖縄にいたころは「大げさな」と思った。だが東京で冬を3度越した ...
<金口木舌>「活」と「休」のはざまで
2016/03/30
「退活」という言葉を最近知った。「引退後の人生を豊かにする活動」を指す。小規模企業の経営者向けに退職金制度を紹介する23日付の本紙広告が、この造語を取り上げて ...
<金口木舌>小さき者へ
2016/03/29
妻に先立たれ、残された子に父が人生を語り掛ける。作家有島武郎の「小さき者へ」は「生命に一番大事な養分」である母を幼くして失った子どもに生きるつらさ、それに立ち ...
<金口木舌>未来の作家へ
2016/03/28
赤い砂の星に、銀色の玉と共に送られた男。玉にあるボタンを押すと水が出るか、爆発する。さて男はどうするか ▼残酷に思える未来の極刑を描いた作家、星新一さんの短編 ...
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