「山田健太のメディア時評」の記事一覧
表現の自由をめぐる状況について、山田健太氏(言論法)に執筆していただきます。
ハイパーローカルメディア 進む「ニュース砂漠」 地域メディア後押し課題<山田健太のメディア時評>
沖縄本島のメディア状況とりわけ新聞の購読(発行)環境は、日本の一般的な状況とは異なるものの、多くの地域では他国と異なり、新聞と放送の分野においてはっきりとした ...
公益性とプライバシー 問う「不都合な真実」 被害者保護、最低限の責務<山田健太のメディア時評>
米兵犯罪の隠蔽(いんぺい)が相次いで明らかになっている。今月5日にも別の事件が新たに表面化し、6月に社会問題化した前に発生した事件について、政府は知っていなが ...
能動的サイバー防御 国が自由に国民監視 杜撰で秘密体質、恣意的<山田健太のメディア時評>
有事という言葉で語られてきた他国との武力衝突が、明確に「戦争」という用語に置き換わり、国家安全保障という名の戦うための国づくりが進んでいる。沖縄戦の最中(さな ...
取材源秘匿と公益通報 押収して情報源特定 一線を超えた鹿児島県警<山田健太のメディア時評>
鹿児島県警は報道機関に対し令状をもって強制捜査を行い、取材関連資料を押収した。その後、押収したパソコンに保存されていた内部告発文書をもとに直前まで現職幹部だっ ...
ネットの健全性 行政が「偽情報」選別も 表現規制 悪用の可能性<山田健太のメディア時評>
6月10日、総務省の有識者会議がインターネット上の嘘情報への対応策をまとめた。すでに様々なネットルールが生まれ、自主的な通報制度や対応策も取られてきてはいるも ...
選挙時の〈表現の自由〉 主役に有権者入らず 政党守り歪んだ情報空間<山田健太のメディア時評>
選挙時の〈表現の自由〉が社会的な問題になる事案が増えている。選挙期間中の表現活動は、公職選挙法等の法律によって厳しく規定されているが、その大目的は公正な選挙の ...
放送100年の節目 ネットと融合現実に 民主主義どう強くするか<山田健太のメディア時評>
この1年間は〈放送〉にとって大きな節目だ。2025年3月22日は日本で放送が始まってから100年。大正末期に誕生したラジオから戦後のテレビ、そしてデジタル化が ...
政治資金の透明化 第三者の監視が必要 首相のバランス論は誤り<山田健太のメディア時評>
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、派閥は表面上解散の方向で、政治倫理審査会が開かれ反省の声が聞かれ、一般会計予算は予定通り年度内成立が確定し、すで ...
安全保障と私権制限 「戦える国」完成形へ 取材・報道の自由も標的<山田健太のメディア時評>
国会では連日、政治とカネをめぐっての議論が続いているが、一方で着々と今国会提出の法案準備が進んでいる。ここでは、思想表現の自由にかかわる法制度を中心に、新法に ...
能登半島地震 問われる報道の真価 課題発見、解決提言も役割<山田健太のメディア時評>
2024年は、衝撃的な大災害や航空機事故から始まり、名護市辺野古の新基地建設で昨年末になされた代執行に基づく軟弱地盤区域への土砂投入が行われるなど、気の重い年 ...
2023年回顧(下) 積み重なる司法判断 報道による検証望まれる<山田健太のメディア時評>
引き続き、この1年間の言論・表現の自由関連の判例や法制状況を振り返る。 明暗 芸術作品に関する助成金交付についての初の最高裁判断だった。映画「宮本から君へ」 ...
2023年回顧(上) 報道への圧力続く 真相報ずる工夫と努力を<山田健太のメディア時評>
インフルエンザの蔓延(まんえん)もあり、東京ではまだマスク姿が目立つ日常が続いているものの、2023年はノーマスク解禁から始まった1年であった。沖縄にとっては ...
ジャーナリストの仕事 資格で職能意識維持 イタリア 最大の脅威は命の危険<山田健太のメディア時評>
プロフェッショナルの仕事はカッコよくて憧れの対象だ。テレビ番組でも、その種の番組が人気を博している。その中には「資格」を有するものもあれば、いわゆるギルド(専 ...
ニュースの価値 ネットは「タダ」定着 ニュース再生 発想転換を<山田健太のメディア時評>
世の中には「ニュース」が溢(あふ)れている。人によってその関心は、イスラエル・パレスチナ衝突だったり、ジャニーズ性加害問題だったり、はたまた藤井聡太八冠だった ...
記者会見の政治利用 公権力と報道は対等 表現の自由は市民の権利 <山田健太のメディア時評>
地方自治体の首長パフォーマンスが目立つ時代だ。1月には馳浩・石川県知事が県政を扱った地元放送局の映画の内容をきっかけに、記者会見に当該社の社長の出席を求めたり ...
記者会見の意味 多面的情報提供の場 口封じの恫喝許されない<山田健太のメディア時評>
深刻な問題が生じている記者会見(コラージュ・久高陽) インターネット社会の中で、政府も企業も国民・消費者に対し直接、情報発信することが一般化している。市民も、 ...
被害者取材・報道 匿名社会 責任曖昧に 監視機能は信頼感が前提<山田健太のメディア時評>
6月発生の大学生殺害事件に際し、遺族からコメントが発表された。「誤った情報がまことしやかに報道されていること/悪意のある情報操作/私たちの住まいはもちろんのこ ...
「大衆的検閲」 続く表現規制立法 容認の空気感が後押し<山田健太のメディア時評>
マイナンバー法など改正関連法が可決、成立した参院本会議=2日午前 1か月が経過したが、5月3日は「世界報道の自由の日(ワールド・プレス・フリーダム・デー)」だ ...
裁判記録の保存・利用 国民共有の財産に 期待したい最高裁報告書<山田健太のメディア時評>
記録保存の在り方を検証する有識者委員会の意見聴取に臨む、神戸連続児童殺傷事件の遺族・土師守さん(右から3人目)=2月14日、最高裁(代表撮影) 1997年に神 ...
マイナカードの弊害 行政サービスに差別 普及ありきは憲法違反<山田健太のメディア時評>
健康保険証とマイナンバーカードを一つにした「マイナ保険証」を利用するための読み取り機=2021年10月、東京都内の病院 4月1日に改正個人情報保護法関連の法令 ...
取材は報じるため オフレコ必要な側面も 取材の自由㊦<山田健太のメディア時評>
11日付の前編で脱オフレコを求めはしたものの、報道現場ではこうした取材手法が一般化し、定番にすらなっている。たとえば逮捕された容疑者の様子は「警察(検察)関係 ...
オフレコ誰のため 政治と慣れ合わぬ緊張感を 取材の自由㊤<山田健太のメディア時評>
記者団の取材に臨む岸田首相。左は荒井勝喜秘書官=2022年11月、首相官邸 岸田文雄首相のスピーチライターとされる荒井勝喜首相秘書官が4日、更迭された。3日晩 ...
見過ごせぬ自由の縮減 なし崩し「閣議決定」常態化 コロナ禍の言論状況<山田健太のメディア時評>
列を組み与那国町の公道を走行する戦闘車(奥)。見つめる住民の姿も=2022年11月17日、与那国町与那国(小川昌宏撮影) 昨年のサッカー・ワールドカップではコ ...
民主主義崩壊の危機 「紙」の新聞は社会への窓 メディアの未来<山田健太のメディア時評>
記者の質問に答える岸田首相=8月、首相官邸 今秋以降、「××新聞いよいよ○台割り込む」といったニュースが続いた。新聞発行部数は1995 ...
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