「連載:佐藤優のウチナー評論」の記事一覧
元外務省主任分析官で作家の佐藤優さんが、沖縄をめぐるさまざまなテーマについて論評します。米軍基地問題に触れながら「国家の本質」などを解き明かすシリーズです。
議員外交 対話の維持 国益に沿う<佐藤優のウチナー評論>
鈴木宗男参院議員(無所属)が、7月28~31日、モスクワを訪問し、プーチン大統領側近のコサチョフ連邦院(上院)副議長ら要人と会談した。議員外交は、政府とは異な ...
知事のユニークな闘い 草の根へのアプローチ<佐藤優のウチナー評論>
「朝日新聞」は、7月29日に「日米2+2 一体化 主体性保てるか」と題する社説を掲載した。この中には沖縄に関する言及もある。〈(2プラス2の)共同発表は、沖縄 ...
トランプ氏への北朝鮮の認識 にじむ個人的信頼関係<佐藤優のウチナー評論>
米国のウィスコンシン州ミルウオーキーで15~18日に行われた共和党全国大会において、ドナルド・トランプ前大統領が正式に大統領候補に指名された。大会最終日(18 ...
トランプ暗殺未遂 使命感深める内面世界<佐藤優のウチナー評論>
米国のペンシルベニア州バトラーで13日(日本時間14日)、トランプ前米大統領が演説中に銃撃され、右耳を負傷した。容疑者は射殺された。連邦捜査局(FBI)が暗殺 ...
テルアビブ出張 イスラエル人が抱く恐れ<佐藤優のウチナー評論>
4~6日、イスラエルのテルアビブに出張した。2泊4日(機中1泊)の短期間だったが、現地の緊迫した雰囲気を肌で感じることができたのが成果だった。6日に25年来の ...
宮川大使への手紙 外務官僚の矜持どこへ<佐藤優のウチナー評論>
宮川学大使、御無沙汰しています。 宮川さんと私は職種は異なりますが(宮川氏はⅠ種=当時、現在の総合職、私は専門職)でしたが外務省の同期(1985年入省)で、 ...
米兵事件 二つの問題 構造的差別への無自覚さ<佐藤優のウチナー評論>
嘉手納基地に勤務する米空軍兵が去年12月24日に県内在住の16歳未満の少女に性的暴行をしたとして起訴(3月27日付)された事件について、今月25日に報道される ...
県議会選挙 我慢する他ない沖縄人<佐藤優のウチナー評論>
沖縄県議選に関してヤマトの国会議員、新聞記者、学者からたくさん照会があった。典型的なやりとりを問答形式で記しておく。 問 これで米海兵隊普天間飛行場への移設 ...
「風船爆弾」 不必要なエスカレーション<佐藤優のウチナー評論>
韓国と北朝鮮の緊張が高まっている。韓国インテリジェンス機関の分析能力が低いので、不必要なエスカレーションが起きているというのが筆者の率直な見立てだ。北朝鮮が汚 ...
北朝鮮からの「贈り物」 相互主義のシグナル送る<佐藤優のウチナー評論>
5月29日、韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が韓国側に家畜の糞(ふん)、使用済み乾電池、紙くずなどごみが入った袋を結びつけた大量の風船を散布したと明らかにした。今 ...
日中韓首脳会談 「非核化」に激高する北朝鮮<佐藤優のウチナー評論>
沖縄に影響を与えうる、東アジアにおける国際関係の変動が生じている。5月27日、岸田文雄首相と中国の李強首相、韓国の尹錫悦大統領が行った日中韓首脳会談(サミット ...
イラン大統領の死去 速かった日本の対応<佐藤優のウチナー評論>
19日、イラン北西部の東アゼルバイジャン州でライシ(ライースィ)大統領(63)が搭乗したヘリコプターが墜落した。〈イラン政府は20日、ライシ師と、同乗のアブド ...
創価学会とバチカン 平和の価値観で一致<佐藤優のウチナー評論>
創価学会の原田稔会長が5月10日午前(現地時間)、バチカン市国のアポストリコ宮殿でローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇と会見した。〈会見では冒頭、会長が、 ...
プーチン大統領就任演説 表出するスターリン主義<佐藤優のウチナー評論>
7日、モスクワ・クレムリン大宮殿のアンドレーエフスキーホールでプーチン大統領の就任式が行われた。その際にプーチン氏は短い演説を行ったが、そこで示された同氏の現 ...
習近平・ブリンケン会談 戦争回避へ対話継続か<佐藤優のウチナー評論>
米中関係に地殻変動が生じ始めている。この変動が沖縄を取り巻く安全保障環境に影響を与える可能性がある。4月26日に北京でブリンケン米国務長官が中国の習近平国家主 ...
イスラエル・イラン関係 「ゲーム」の力関係に変化<佐藤優のウチナー評論>
前回連載で13日夜から14日にかけてイランがイスラエルをミサイルとドローンで攻撃した事案について筆者の見方を示した。その後、本件に関する動きがあったので取り上 ...
イランの論理 事態悪化を止めなければ<佐藤優のウチナー評論>
14日、イランがイスラエルをミサイルとドローンで攻撃した。イランがイスラエル本国を攻撃したのは、史上初の出来事だ。攻撃に踏み切った意図については、イラン政府が ...
日米首脳共同声明 強まる地政学的意思<佐藤優のウチナー評論>
岸田文雄首相とバイデン米大統領が10日午後(日本時間11日未明)、米ホワイトハウスで首脳会談を行った。その後発表された「日米首脳共同声明 未来のためのパートナ ...
台湾地震と防災計画 沖縄独自の対策構築を<佐藤優のウチナー評論>
3日朝、発生した台湾地震で気象庁は沖縄本島、宮古島、八重山地方に津波警報を発表した。このとき筆者は東京都内の大学病院の待合室にいた。大きなテレビ画面に映ったN ...
プーチン大統領の危険な認識 敵意が生む誤解も火種に<佐藤優のウチナー評論>
22日、モスクワ郊外のコンサート会場「クロッカス・シティー・ホール」で起きたテロ事件では、139人の死亡が確認されている。本件に関しては、「イスラム国」(IS ...
略奪文化財の返還 琉球の3条約も返還を<佐藤優のウチナー評論>
沖縄戦では、多くの貴重な文化財が米兵によって略奪された。最近、その略奪品の一部が返還された。 <戦時中に沖縄から流出した文化財がこのほど米国で発見され、14 ...
ローマ教皇「白旗」発言 日本は停戦仲介の好機<佐藤優のウチナー評論>
カトリック教会の最高責任者でバチカン市国の元首でもあるフランシスコ教皇が、ウクライナに「白旗」を掲げてでも交渉せよという発言をしたことが3月9日に明らかになっ ...
緊迫するモルドバ情勢 停戦交渉で包囲回避を<佐藤優のウチナー評論>
ウクライナの西にモルドバ共和国という国家がある。首都はキシナウだ。この国を巡る情勢が2月末から急に緊迫している。 <モルドバ東部の沿ドニエストル地方を実効支 ...
防衛装備移転とリアリズム 十分審議し国民的合意を<佐藤優のウチナー評論>
殺傷能力のある日本製兵器をどこにでも売ることこそが国益だというような乱暴で勇ましい発言をする人が愛国者であると、筆者は考えない。外交・安全保障政策において重要 ...
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