「南風」の記事一覧

　あれから、１０年…。 　苦しい時にいつも思う。彼がいれば…。 　１０年前、彼は急性白血病で亡くなった。発症したのは高校１年の秋。幼い頃から水球を始め、翌年こそ ...

　３月１１日に「卒業を祝う会」が行われ、夜間中学生６人、高等部２人の８人が卒業しました。珊瑚舎スコーレの卒業は、証書を授与する形ではありません。卒業生と校長がそ ...

　２２歳の私は棄郷して東京に向かいました。１０年間は絶対に家族に手紙を書くまいと心に誓って、その通り実行しました。敵対的感情があったからではありません。出郷した ...

　進学、就職、異動、転勤など、多くの人たちが新たな環境に一歩を踏み出す春。環境の変化は新たな自分と出会えるチャンスでもある。客室乗務員は毎日違うクルーと乗務し、 ...

　毎年１１月に、東京は浅草の鷲神社で酉（とり）の市という催しがあります。熊手を納め、熊手を買う祭りです。多くの商売人で賑（にぎ）わいます。 　熊手は、商売繁盛の ...

　今から４０年前、ゆかるひ（那覇市久茂地）と同じ場所に「夢空間」という絵本屋ができました。当時は３階建てのビルで、その１階の角、９坪しかない小さな子供の本の専門 ...

　沖縄でとれる島野菜は美味（おい）しいだけじゃなくて、栄養価がすごく高いんです。香りや味、色合いも濃い野菜が多く、ビタミンミネラルもたっぷりで生命力も強いため、 ...

　腹話術との出会いは中学２年生の時、テレビのニュースだった。 　「婦人警官のお姉さんが子ども逹に腹話術で交通安全のルールを教えました」。腹話術を初めて知った。そ ...

　３月１１日、今年は東北へ行くことができなかった。別の地で、ふと、ある年の慰霊式典で隣に座っていた少年を思い出していた。 　隣から聞こえてきた会話から、その少年 ...

　３月になると毎年ほろ苦い気持ちが蘇（よみがえ）ってくる。２３歳の３月、少しの希望と沢山（たくさん）の名残惜しさを抱えて羽田から沖縄へ戻る飛行機に乗っていた。 ...

　校長室にギターを習いにくる生徒がいて、この子たちでガールズバンド結成を企んでいる。受け入れられなくても、レパートリーは「夢見る少女じゃいられない」「翼の折れた ...

　人口減少、地方創生、人生１００年。大学は今や、地域活性化の拠点という役割も担うことになった。大学と企業との製品開発という従来の活動だけではない。若者を主役にし ...

　今年も多くの高校生が卒業した。本校、那覇西高校の女子水球部の選手も無事に卒業を迎え、通い慣れた学舎（まなびや）を巣立っていく頼もしい姿に感極まった。 　沖縄県 ...

　今回も校外施設「山がんまり」のことです。ここには、作業小屋、コティジと呼ぶ食事をする小屋、赤瓦の古民家など幾つかの建物があります。今取りかかっているのは焼き物 ...

　今村昌平氏が理事長をしていた日本映画学校は小田急線新百合ヶ丘駅北口に設けられ、その卒業製作に提出された卒業生の作品が上映されたことがあります。タイトルは「ファ ...

　奄美大島・徳之島・沖縄島北部および西表島世界自然遺産登録の機運が高まっている。登録されれば、琉球王国のグスク関連遺産群に続き、沖縄は文化と自然の二つの世界遺産 ...

　宮古島は赴任してくる人たちが多いので、今の季節はお別れの季節でもあります。シャイな人たちが縁あって宮古島で出逢（であ）い、ようやく打ち解け合ったくらいに異動と ...

　ゆかるひは、ブックカフェとホールが合体した空間で、中がコの字型につながっています。 　那覇市久茂地３丁目にオープンして１年４カ月経（た）ち、様々な勉強会や講演 ...

　ハッピーモア市場（宜野湾市志真志）には、こだわりの農家さんがいます。そのうちの３人を紹介します。 　１人目は立ち上げ当初から一緒に頑張ってくれているお隣近所の ...

　１９９２年２８歳の時、独学で腹話術を始めた。図書館で「誰にもできる腹話術」という本を借りて来た。本にはまず腹話術の歴史が記されていた。紀元前の古代エジプト、ヘ ...

　寒さ厳しい地域で暮らすフジエさん。冬の３カ月間は沖縄の娘さん宅で生活をされている。今年で４回目の沖縄。体調に少し不安な面はあるようだが、肌つやはよく、昨年より ...

　水やり。枯れた多肉植物。人間関係。ここから見えるものは？ 　園芸は私の趣味だ。仕事場の玄関先で観葉植物、ベランダで野菜を栽培している。すくすく育つ植物は愛（い ...

　今月は、学芸員の仕事に関連した二つのイベントに登壇した。一つは沖縄県立博物館・美術館開館１０周年記念展シンポジウム、もう一つは板橋区立美術館で開催されている「 ...