「連載:まちぐゎーひと巡り」の記事一覧
那覇市の旧牧志公設市場界隈は、昔ながらの「まちぐゎー」の面影をとどめながら、市場の建て替えで生まれ変わりつつある。何よりも魅力は店主の人柄。ライターの橋本倫史さんが、沖縄の戦後史と重ねながら、新旧の店を訪ね歩く。
「くよくよしない。目の前のお客さんを」…「大和屋パン」金城さん、移ろう風景とこれからも<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈27>
現在のかりゆし通り。軒を連ねる店舗も移り変わってきた=那覇市牧志 Googleストリートビューを開くと、11年前に記録されたまちぐゎーの姿を見ることができる。 ...
「仕切りなくずらっと」遠く…店の形は道路とともに 「仲里食肉」リニューアルと路地の工事<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈26>
14日から移転先の新店舗でスタートを切った仲里食肉=那覇市壺屋 ここ数年、まちぐゎーの至るところで工事を見かける。浮島通りの入り口近く、シャッターが下りたまま ...
79歳「野菜については1年生」 商売は秤ひとつで 小禄青果店<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈25>
小禄青果店を創業し、今も店に立つ小禄悦子さん=那覇市松尾 建て替え工事が進む公設市場には、敷地の北西側に搬入口があり、工事車両が行き交っている。この搬入口の向 ...
沖縄そばは「ごちそう」だった むつみ橋かどやの70年<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈24>
むつみ橋交差点近くに店を構える「かどや」=那覇市牧志 国際通りの真ん中に、むつみ橋交差点がある。現在では暗渠(あんきょ)になったが、ここにはガーブ川が流れてお ...
「丸安そば」再開発の先に…後継ぎ、一度は辞めたけど「愛される店再び」<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈23>
「のうれんプラザ」1階に入居する「丸安そば」=那覇市樋川 那覇にはかつて、農連市場があった。戦後の闇市を起源に持ち、1953年に「農連中央市場」として整備され ...
通りにインドネシアの風 郷里の味求める人の交流の場に<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈22>
新天地市場通りにほど近い路地にたたずむインドネシア食材店「カリーム・ワークス」=那覇市松尾 韓国、中国、ヴェトナム、ネパール。那覇にはアジア各国の食材を扱う店 ...
生まれたときからこの匂いに包まれて…伝統のかつお節店 沖縄料理支え創業60年<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈21>
1961年に創業し、かつお節を中心に、さまざまな乾物を扱う松本商店=那覇市松尾 市場には土地の匂いがある。その匂いは、地元客にはどこか懐かしく、観光客には物珍 ...
「お菓子通り」で子も育つ 合格祝いに沖縄土産…息づく営み、今も変わらず<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈20>
戦後間もない時期に創業して家族、親せきで支え、営んできた松原屋製菓=那覇市松尾 国際通りを背に、市場本通りに入る。アーケードの下を進んでゆくと、「もちのやまや ...
バルも休業、魚を台車で売り歩く…酒好き2代目は「コラボ」に活路<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈19>
創業者の平良友二さんの名前から一字を取って店名にした「魚友」=那覇市松尾 ある日の夕暮れ時。まちぐゎーをぶらついていると、台車を押して魚を売り歩く人と出会った ...
ゲーセン看板の下の古着店「オフラインの魅力」 サンライズなはに新しい波<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈18>
2019年に閉店したゲームセンター「ゲームインナハⅡI」の看板を残したまま開店した古着屋「OKINAWA VINTAGE」(オキナワ・ヴィンテージ)の外観=那覇 ...
タコライス「赤とんぼ」は西表の景色、開南の雑踏と高校生とともに<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈17>
店主の仲村敏子さんが幼い頃に赤とんぼを追いかけた故郷の思い出をモチーフに店名をつけたタコライス専門店「赤とんぼ」=那覇市松尾 開南のバス停から、緩やかな坂を下 ...
旧若松薬品の孫が仕掛けた「エピローグ」 記憶と時間を次世代へ…<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈16>
美術家・平良亜弥さんの祖父・伊是名興宜さんが創業した若松薬品の外観。近年は亜弥さんがアトリエや展示会場などとして使用してきた=那覇市壺屋 3月6日、平和通りの ...
「名もないお店」は創業45年のアクセサリー店 誰かの思い出の店に<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈15>
「名もない店」との看板を出す創業45年の「仲村アクセサリー」=那覇市松尾 那覇市第一牧志公設市場の安全祈願祭が執り行われた日、ぼくはどこか狐(きつね)につまま ...
神社でもクリスマスに讃美歌…沖宮が見つめる「風景の再生」<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈14>
新たな牧志公設市場の建設工事に向けて安全祈願祭をする沖宮の神職・上地健太郎さん=那覇市の第一牧志公設市場跡地 10月15日。さら地となった第一牧志公設市場の跡 ...
復活!「み~きゅるきゅる」編集長が語る 街の記憶を刻む理由<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈13>
「市場の古本屋ウララ」の店頭に並ぶ地域情報誌「み~きゅるきゅる」=那覇市 まちぐゎーには小さな地域情報誌がある。2004年に創刊された『み~きゅるきゅる』だ。 ...
パーラー小やじの「チャンプルー進化論」…県産品と熱燗、秋風の吹く路地の奥で<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈12>
外壁がなく、開放的な外観となっている「パーラー小やじ」=那覇市松尾 沖縄の酒といえば、真っ先に思い浮かぶのは泡盛だ。こう書くと、復帰前を知る世代からは「アメリ ...
「パーラー」一番人気は激安じゅーしーおにぎり…ネパールカレーは「ゆいまーるの味」<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈11>
太平通りのアーケード入り口にある「上原パーラー」=18日、那覇市松尾 お昼時が近づくと、太平通りには軒先に惣菜(そうざい)を並べる店が増えてくる。中でも目を引 ...
露天のぜんざい店から婦人服店に 父母から継ぐ店、新天地市場閉鎖、コロナ禍乗り越え<まちぐゎーひと巡り那覇の市場界隈10>
たくさんの婦人服が並ぶ下地力商店=那覇市牧志 コロナ禍の日々に、ぼくはこれまで素通りしていた場所で足をとめるようになった。新天地市場本通りには、婦人服を扱う店 ...
3代目はネットで魅力発信 「県民の専門店」再び<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈9>
まちぐゎーの歴史は、沖縄の戦後復興のあゆみと重なっている。 終戦直後の那覇は、米軍により民間人の立ち入りが制限された。いち早く入域を許されたのは陶工たちで、 ...
公設市場の組合長が振り返る「コロナ禍とまちぐゎー再発見」 「観光か地元か」の時代は終わった <まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈8>
鮮魚店や青果店、飲食店など多彩な店舗が入居している第一牧志公設市場の仮設市場=那覇市松尾 1年前の夜を思い出す。2019年6月16日、旧・那覇市第一牧志公設市 ...
「ああ、店で売りたいな」市場の古本屋ウララ・宇田さんがコロナ閉店中に考えたこと <まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈7>
4月4日、まちぐゎーに衝撃が走った。那覇市第一牧志公設市場から新型コロナウイルス感染者が出たことを受け、市場が臨時休業すると発表されたのだ。市場中央通りで「市 ...
商店街のアーケードを設置、守ってきた看板屋「サイン美広社」 格安で撤去作業も「やっぱりさみしい」<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈6>
まちぐゎーに張り巡らされているアーケードは、旧・第一牧志公設市場の解体工事にともない、旧・市場に面した区間に限り、撤去されることになった。撤去が始まったのは1 ...
創業69年の老舗はカステラ御殿? 兄弟で切り盛りする菓子店「末廣製菓」 市場の歴史と重なる歩み<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈5>
現在は第一牧志公設市場の仮設市場の東向かいにある末廣製菓=那覇市松尾 旧暦の大晦日を迎えた1月24日。仮設市場の東向かいにある「末廣製菓」には、つきたての鏡餅 ...
老舗和菓子屋がネオン輝く立ち飲み屋「末廣ブルース」に 店主たちが栄町から牧志に進出したワケ<まちぐゎーひと巡り 那覇の市場界隈4>
緑色のネオンが目立つ「末廣ブルース」の外観=那覇市松尾 旧・公設市場から仮設市場に歩くと、緑のネオンが視界に飛び込んでくる。12月21日にオープンしたばかりの ...
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