「映画」の記事一覧
『沖縄うりずんの雨』 基地問題を歴史的に検証
2015/06/16
#映画
基地問題で揺れる沖縄、最近でも『圧殺の海-沖縄・辺野古』が公開された。数々の賞を受賞したドキュメンタリー『標的の村』の三上智恵監督も、再び『戦場ぬ止み』で基地 ...
『海街diary』 丹念な描写と緻密な計算で描く家族の年輪
2015/06/09
#映画
カンヌ国際映画祭は無冠に終わったが、恐らく本作が古典的すぎたためだろう。審査員長が尖った作風のコーエン兄弟だったこともマイナスに働いたはず。むしろ審査員賞を受 ...
『約束の地』 幻想的な世界観と寓意を支える圧巻の映像
2015/06/09
#映画
アルゼンチンの鬼才リサンドロ・アロンソが日本初登場。本作は、昨年のカンヌ映画祭で国際批評家連盟賞に輝いている。19世紀のアルゼンチンの辺境地帯で政府軍による先 ...
『ローリング』 古典的なたたずまいと実験精神
2015/06/09
#映画
劇場用長編劇映画としては『乱暴と待機』(2010年)以来となる冨永昌敬の新作だ。力量からすればもっとコンスタントに作品を発表できる才能なのだが、商業映画を撮る ...
『奇跡のひと マリーとマルグリット』 障害者の体感を映像で表現
2015/06/02
#映画
このタイトル、てっきりヘレン・ケラーの話かと思ってた。勘違いして見に来る人を狙っての戦略なのだと思うが、原題は「MARIE HEURTIN(マリー・ウルタン) ...
『君の香り』 中韓で新たな恋愛物語を模索
2015/06/02
#映画
多くの観客が、韓流スターのパク・シフ目当てだと思う。実際物語も、ファンがうっとりしそうなラブストーリー。突然、姿を消した恋人を追って中国・上海にやってきたパク ...
『エレファント・ソング』 ドランの熱演で見応えある心理劇
2015/06/02
#映画
監督作『Mommy/マミー』で昨年のカンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞したと思ったら、本年度は史上最年少の26歳で同映画祭の審査員を務めた時代の寵児グザヴィ ...
『ソレダケ/that’s it』 疾走感や爆発力を補強する緻密な映像
2015/05/26
#映画
“岳龍”に改名してからの石井聰亙作品が好きだ。1970~80年代に先鋭性と爆発力でインディペンデント映画界を牽引した彼は、90年代に入ると映画の本質を探究する ...
『新宿スワン』 鬼才・園子温が“職人”に徹した
2015/05/26
#映画
今年、何と5本もの監督作品の公開が予定されている鬼才・園子温。その1発目となる本作は、和久井健が週刊ヤングマガジンに連載したアウトロー漫画の映画化で、明らかに ...
『グッド・ストライプス』 時代の空気が立ち上る
2015/05/26
#映画
今年32歳の女性監督・岨手由貴子の長編デビュー作だ。いわゆるシネフィル系の映画監督ではなさそう。作品を見る限り、映画史や映画技法に精通しているとは思えない。実 ...
『サンドラの週末』 リストラに立ち向かう庶民にエール
2015/05/19
#映画
英国のケン・ローチ監督、ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督らと並んで、“ブレない男たち”ことベルギーのダルデンヌ兄弟。今回も映画の舞台は郊外で、主役は低所得者 ...
『ゆずり葉の頃』 映画の黄金時代を知る大先輩から学ぶ
2015/05/19
#映画
故・岡本喜八監督を、長年プロデューサーとして支えてきたみね子夫人が、旧姓の中みね子名義で映画監督デビューした。撮影開始時は、御年76歳。主演の八千草薫も、仲代 ...
『だれも知らない建築のはなし』 日本を代表する建築家たちの軌跡
2015/05/19
#映画
もともとは昨年の第14回ベネチア・ビエンナーレ国際建築展・日本館で上映された映像作品。これが映画関係者の目に留まり、追加撮影と編集をして、73分の劇場版として ...
『駆込み女と駆出し男』 間違いなく原田作品の最高傑作
2015/05/12
#映画
今年の日本映画を代表する1本である。江戸時代の女性が自分の意思で離婚できる唯一の手段だった縁切り寺への“駆け込み”がモチーフの人情時代劇で、“駆け出し”の戯作 ...
『ゼロの未来』 30年たっても一貫している主題
2015/05/12
#映画
近未来を舞台に、謎の数式「ゼロ」の解明に取り組む天才プログラマーを描いたテリー・ギリアムの新作だ。彼の近未来ものと言えば、やはり1985年の『未来世紀ブラジル ...
『Zアイランド』 ゾンビ映画へのオマージュに満ちた作品
2015/05/12
#映画
シネフィルの映画監督というのは、どうしてもゾンビを撮りたくなるものらしい。『東京公園』の青山真治しかり、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八しかり。けれども聡 ...
『百日紅』 江戸の情景が生き生きと浮かび上がる
2015/05/05
#映画
『百日紅~Miss HOKUSAI~』 昨年、江戸の風俗文化などを描いた『北斎漫画』が出版200年を迎えたこともあり、再注目を浴びる浮世絵師・葛飾北斎。ロンド ...
『ズタボロ』 ここまでやるか!のどつきあい満載
2015/05/05
#映画
『愛の渦』に『百円の恋』など、エロにどつきあいという東映らしいカラーを継承しながら気を吐いている東映ビデオ。今回は本社東映が松田翔太主演で放った『ワルボロ』を ...
『小さな世界はワンダーランド』 小動物の目線で驚きのシーン
2015/05/05
#映画
最新技術と粘り強い密着撮影で自然界の驚異を描き出すことで定評のあるBBC(英国放送協会)アース。今回も魅せてくれます! メーンは北東アメリカに生息するシマリス ...
『フォーカス』 ヒロインと一緒にダマされる快感
2015/04/28
#映画
ウィル・スミス主演の、いわゆるコンゲームもの。演じるのは仲間と共に金持ちたちから大金をせしめる天才詐欺師で、ハウツー本のように紹介される、人間行動学に基づく多 ...
『イタリアは呼んでいる』 グルメ旅行でも意外とシリアス
2015/04/28
#映画
中年男2人のイタリア旅行。さすがに「ロッセリーニの傑作のような」とまでは言わないが、それでもウィンターボトムらしい“生っぽさ”に満ちたオツな映画に仕上がってい ...
『私の少女』 弱者の目線に立った心の再生物語
2015/04/28
#映画
ペ・ドゥナ主演の韓国映画で、『冬の小鳥』『アジョシ』の子役として知られるキム・セロンが共演。海辺の村を舞台に、都会から来た警察派出所の孤独な女性所長と、母親に ...
『龍三と七人の子分たち』 北野印のギャグ満載ドタバタ劇
2015/04/21
#映画
引退した元ヤクザが、オレオレ詐欺を働く“半グレ”たちを成敗する痛快娯楽作。『ソナチネ』や『HANA-BI』に代表されるような、北野監督が描き出す“キタノブルー ...
『Mommy/マミー』 デジタル世代ならではの音楽&映像センス
2015/04/21
#映画
今、世界の映画界で最も注目されているカナダの新鋭グザヴィエ・ドラン監督。1989年生まれの26歳。実に若い。でもそれが彼の最大の魅力であり、若者特有の不器用な ...
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