「南風」の記事一覧

　日焼けした腕を眺めながら、夏がきたことを実感する今日このごろ。生徒のころは夏休みがくることが待ち遠しくて、１学期がスローモーションに思えるほどでした。そんな高 ...

　「僕は除隊して国に帰ったらね、州政府に勤めたいんだ。うーん、できれば博士号をとり、ドクターと呼ばれて、皆に尊敬されるんだ」 　巨体に拘（かか）わらず、はにかみ ...

　ホー・チ・ミンというと、日本人はベトナムの一都市を思い浮かべる方が多いかもしれないが、ベトナム人は、必ずある一人物を思うはずだ。１９４５年、９月２日、数百万人 ...

　レンタカーを走らせ、のどかな南九州市へと向かった。目指すのは念願の知覧特攻平和会館。この会館は、１９４５年５月、沖縄に向け出撃した故・板津忠正氏がエンジンの不 ...

　考古学を学ぶ私は、調査や会議のために国内外へ出かける機会が多い。沖縄は島嶼（とうしょ）地域のため、国内はおろか県内でも航空機を利用することが一般的である。また ...

　「今日はこの辺で失礼します」と会釈。キャスター二人のマイクがオフになり、エンディング曲が大きくなる。俯瞰（ふかん）のカメラがゆっくりと動き、スタジオの二人が遠 ...

　ゴールデンウィークが終わりました。日頃「積ん読」を重ねている私ですが、久しぶりに本とじっくり向き合う時間がとれました。 　はじめに手に取ったのが、佐々木敏「栄 ...

　「関帝王の掛け軸を写してきてくれ」。大学生だった私に父は頼んだ。関帝王とは、中国の三国志で有名な関羽雲長のこと。劉備（りゅうび）・張飛（ちょうひ）と桃園の誓い ...

　木でできている弦楽器。健康的な音を奏でるためには定期的な調整が必要です。人間の定期健診のようなもの。 　弦楽器は弦以外は木で作られているので、湿気が多いと膨張 ...

　私は自分の考えを文章で伝えるのが下手です。しかしいつまでもそれを避けてはいけないと、一念岩をも通す思いで小論文を習うことにしました。 　指導してくださる「総合 ...

　ＮＰＯグリーンアースでは今年「建設業で本当にあった心温まる物語（沖縄編）」の初版を発刊しました。この冊子は建設業の後継者不足が顕著になる中、次世代を担う若者世 ...

　学校では新１年生の入学式、職場では入社式など希望に胸膨らむ時節である。特に新１年生は入学とともに声を張り上げ、「看護師、サッカー選手、運転手、保育園の先生、パ ...

　ふるさとは遠くにありて想（おも）うもの。首里の復興と少年の成長を、アメリカにいた頃に描いたのが「リュウキュウの少年（龍潭のほとりで）」という作品だ。 　外国に ...

　ベトナムにいてよく思うことの一つに、人々がよく米を食う、ということがある。私は、毎日の昼食をＣ’ｍ　Ｂｉｎｈ　Ｄ■ｎ（コンビンザン）というご飯と好みのおかず何 ...

　４月は学校や職場でさまざまなバトンタッチがあった。沖縄戦当時、女学生だったひめゆり学徒も次世代に繋（つな）ぐ後輩を育て、講話を退いた。糸数アブチラガマの生存者 ...

　私が学んでいる考古学は机に向かうだけではなく、野外に出て発掘調査を行うことが必須である。人類の行動範囲は極めて広いため、発掘対象となる遺跡は地球上のいたるとこ ...

　「いってらっしゃいませ」。営業へ向かう先輩に、声をかける私。すると先輩は苦笑い。側で聞いていた上司からは「そんな丁寧に言わなくてもいい！」と注意されました。東 ...

　あまりニュースになりませんでしたが、今月から生活困窮者自立支援法が施行されました。この新法のねらいは、生活に困窮している方に対し、生活保護に至る前の段階で包括 ...

　仕事の仲間ら約２０人で３月１９日からタイを訪ねた。タイは乾季が過ぎ暑季であった。タイでは合掌してほほえみ、軽く会釈し挨拶する。気持ちが良い。アジアの国の中で西 ...

　大好きなぶらり旅の話を少し…。数年前のちょうど今の時期、夫と二人、気ままにドイツに出掛けました。レンタカーで２週間の旅。初日の宿だけインターネットで予約し、後 ...

　先代社長が急逝し、私は２０代で経営者になりました。何も分からず右往左往し、取引先や先輩経営者に怒られながら、経営というものを教えていただきました。何とか会社を ...

　北中城村で建設が進められていた県内最大規模を誇るイオンモール沖縄ライカム開業の日を迎えました。本紙でも連載されていたように、新たな街の誕生とも言える巨大なショ ...

　デイサービスの参加者のほとんどが戦争体験者である。その方々が「戦後７０年の節目」と聞くと胸が締め付けられる思いがするという。そして互いに「戦世（いくさゆー）ぬ ...