「藤井誠二の沖縄ひと物語」の記事一覧
「丸ごと商品化される沖縄」いいの? ファシリテーター石垣綾音さんの葛藤 藤井誠二の沖縄ひと物語(34・最終回)
2021/12/07
#藤井誠二の沖縄ひと物語
那覇市の新都心を見下ろすカフェのテラス席で石垣綾音さんと話をした。テーブルの椅子から立ち上がると新都心がぐるりと一望できる。県立博物館・美術館の前の広い道路が ...
沖縄のユイマールは絶対的なものではない 中身を丁寧に描きたい 社会学者・上原健太郎さん 藤井誠二の沖縄ひと物語(33)
2021/11/25
#藤井誠二の沖縄ひと物語
「県外へ遠征や大会で行くときに、メンバー全員で、すね毛をバリカンで刈ったり、脱色していったりしたんですよ。沖縄人は毛深いと思われることがなんとなく劣等感で―ま ...
出発点は「患者だけががんばらんといけんの?」 ケア星人・仲地宗幸さんは「地域耕し人」 藤井誠二の沖縄ひと物語(32)
2021/10/26
#藤井誠二の沖縄ひと物語
「ぼくはケア星人ですから!」 そう仲地宗幸さんは何度か、自分に言い聞かせるように笑顔でそう言った。東京のある出版社で、気鋭の臨床心理士(セラピスト)・東畑開 ...
沖縄の編集者が考え続けるリベラルの「違和感」 ボーダーインク・喜納えりかさん 藤井誠二の沖縄ひと物語(31)
2021/09/23
#本
沖縄を代表する出版社の一つ「ボーダーインク」でおよそ20年、県産本を編集し、発信を続けてきた。同社の本で沖縄のとりこになった人は多いはずで、私もその一人だ。沖 ...
「本屋はメディア」ジュンク堂那覇店の店長が沖縄にこだわる理由 森本浩平さん 藤井誠二の沖縄ひと物語(30)
2021/08/18
#本
ジュンク堂書店那覇店店長の森本浩平さんが、沖縄から異動させられるなら、いっそハラを切ると言ったとか、言わないとか物騒なうわさを聞きつけ、あわてて彼の自宅に駆け ...
元ラジオマンが沖縄で古写真収集をしている理由 スラッシュワーカー深谷慎平さん 藤井誠二の沖縄ひと物語(29)
2021/07/16
#写真
「そこの堤防の下にある波に見え隠れしている、ただのコンクリ片に見えますが、かつて米軍基地だったときの名残です。米軍将校の住宅地だったバックナービルからの下水道 ...
「俺みたいになるな」飲酒してバイク事故…宮城恵輔さんの「第二の誕生日」 藤井誠二の沖縄ひと物語(28)
2021/06/10
#藤井誠二の沖縄ひと物語
「藤井さん、トイレ、手伝ってもらっていいですか」 宮城恵輔さんはゆっくりテラス席の椅子から立ち上がって、店の奥にあるトイレまで慎重に歩く。ぼくは傍らをついて ...
特集上映、講座、カフェ…桜坂劇場の支配人・下地久美子さんがつくる「誰もが楽しめる」空間 藤井誠二の沖縄ひと物語(27)
2021/05/25
#映画
OCN(沖縄ケーブルネットワーク)の情報番組「あまくま歩人」で、自身が勤める「桜坂劇場」で上映される映画をいつもはにかみながら紹介している女性といえば膝を打つ ...
朝鮮人の誇り、タイ、やんばる…名護「さんかく家」料理に重なる物語 藤井誠二の沖縄ひと物語(26)
2021/04/15
#古民家
名護市の中心部にある閑静な住宅地に、戦前の築と思われる古民家をリノベーションした「島のおそうざい さんかく家」は鎮座するように建っている。居住まいがいい。派手 ...
夫の死を経験し支援側に ひだまりの会okinawa代表・川満由美さんの16年 藤井誠二の沖縄ひと物語(25)
2021/03/25
#藤井誠二の沖縄ひと物語
自衛官(当時)による強盗致死事件の被害者となった川満正則さんの仏壇の横にたたずむ川満由美さん=2月19日、那覇市首里石嶺町(ジャン松元撮影) 今年もまた、あの ...
86歳で県議選出馬、琉大名誉教授・垣花豊順さんの「32軍壕公開」への思い 藤井誠二の沖縄ひと物語(24)
2021/02/24
#第32軍司令部壕
日本軍第32軍司令部壕第5抗道の入り口に立つ垣花豊順さん=2020年12月22日、那覇市首里(ジャン松元撮影) 声をはっきりと聞いたわけではない。だが、ときど ...
100年後も価値ある雑誌を 「モモト」編集長・いのうえちずさんが沖縄に来て決めた覚悟 「時代の空気」を常に意識 戦争体験の継承にも 藤井誠二の沖縄ひと物語(23)
2021/01/20
#藤井誠二の沖縄ひと物語
ずらりと並ぶ雑誌「モモト」と久米島紬の着物を着こなす、いのうえちずさん=2020年11月30日、糸満市の東洋企画印刷(ジャン松元撮影) 『モモト』という季刊誌 ...
彫刻家フリオ・ゴヤさんが描く「曲線美と螺旋」の軌跡 「沖縄の血に固執しない」生き方 藤井誠二の沖縄ひと物語(22)
2020/12/23
#藤井誠二の沖縄ひと物語
アルベルト城間さんとの二人展で自身の作品に囲まれるフリオ・ゴヤさん=10月31日、沖縄市のプラザハウスショッピングセンター(ジャン松元撮影) 鉄などの金属を主 ...
「自分が何者かは自分で決める」 行進、冊子で「人権尊重」訴え 草木染めデザイナー・親富祖愛さん、大輔さん 藤井誠二の沖縄ひと物語(21)
2020/11/26
#藤井誠二の沖縄ひと物語
ふたりが出会ったのは高校時代だ。浦添市にある同じ高校のデザインコースで大輔さんが先輩、愛さんが後輩という間柄だった。気心が知れた仲だったが、卒業してからは違う ...
放送作家・キャンヒロユキさん 幸せ、救いをお笑いで 仕掛け側から芸人鼓舞 藤井誠二の沖縄ひと物語(20)
2020/11/17
#お笑い
通称、キャンポーズ。ぼくもどこかの居酒屋で本家本元から頼まれて両手で頬(ほほ)を覆った。不思議な気分になった。「キャンポーズ」は10年ほど前に、放送作家のキャ ...
NPO法人ちゅらゆい代表理事 金城隆一さん 「一番しんどい子」のために 居場所づくり奮闘 藤井誠二の沖縄ひと物語(19)
2020/09/18
#子どもの居場所
金城少年は、中学の校長室へパジャマにしていたTシャツとスェットパンツという出(い)で立(た)ちで出向いた。卒業式を直前に控えた時期。生活指導の教員が見るなり、 ...
ドキュメンタリー映画監督・松林要樹さん 定住し構想ふくらむ 未帰還兵から南米移民へ 藤井誠二の沖縄ひと物語(18)
2020/08/27
#映画
流れるようにして2017年に沖縄に辿(たど)り着(つ)き、定住するつもりでいる。医療関係の仕事をしているパートナーが沖縄で職を得たことがきっかけなのだが、沖縄 ...
写真家・平敷兼七を発信 社会の影写した父に思い 美容師・平敷兼七ギャラリー代表・平敷七海さん 藤井誠二の沖縄ひと物語(15)
2020/06/17
#写真
写真家・平敷兼七さんの『山羊の肺』(2007年)という写真集が大好きで、とくに1960~70年代に撮られた当時の沖縄の「職業婦人」、つまり売買春で身を立ててい ...
自由な感性で「色使い」 米で修行、絵で生きる決心 画家・町田隼人さん 藤井誠二の沖縄ひと物語(15)
2020/06/17
#町田隼人
私の仕事場には町田隼人さんの作品が2点、無造作に立てかけて置いてあるが、部屋のどこにいても、大きさがポスター大のせいもあるけれど、町田さんの描いた「女性」たち ...
宮古の文化、情報を発信 人をつなぎ、学ぶ場を運営 ライター・プランナー 宮国優子さん 藤井誠二の沖縄ひと物語(14)
2020/06/16
#藤井誠二の沖縄ひと物語
首里城が燃え落ちた。昨年10月末の未明だった。その後、私も含めメディアは「沖縄のシンボル」が焼失してしまったことで「沖縄の人々」が落胆していること、つまり、首 ...
店内はまさに古書の宇宙 本のソムリエ、詳報つなぐ BOOKSじのん店長の天久斉さん 藤井誠二の沖縄ひと物語(13)
2020/03/13
#本
この店で沖縄関連の本で手に入らないものはまず、ない。そしてオーナーではないが運営全般を仕切る天久斉さんの、沖縄本についての博識に頼ったほうがよい―いつ頃からか ...
建築に立ちあらわれる“沖縄” 街歩きで集落の成り立ち、暮らしが伝わる 一級建築士の普久原朝充さん 藤井誠二の沖縄ひと物語(12)
2020/01/17
#建築
『沖縄島建築』という単行本が沖縄で静かに売れている。写真家の岡本尚文さんが撮った沖縄独自の数々の建築物の写真集なのだが、監修をつとめているのが建築家の普久原朝 ...
健康づくりに沖縄の知恵、次世代へ 琉球料理研究家の山本彩香さん 藤井誠二の沖縄ひと物語(11)
2019/12/11
#琉球料理
枝豆の豆腐ようあえを調理中の山本彩香さん=11月、豊見城市内の自宅(ジャン松元撮影) 久しぶりにお電話すると、「私も数えで84歳になったよ。でもね、沖縄では歳 ...
珈琲屋台ひばり屋店主 辻佐知子さん 寄り添う友のような場 土地に敬意、表看板は出さず 藤井誠二の沖縄ひと物語(9)
2019/11/21
#コーヒー
カタブイが急にやってきて、雨粒が土の店内を叩(たた)きつけるように空から落ちてくる。じりじりと焼きつけるような太陽光。それを遮(さえぎ)ってくれるのは、店内敷 ...
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