「藤原健」の記事一覧
具志堅さんのハンスト 訴え続ける「戦没者の尊厳」 藤原健<おきなわ巡考記>
沖縄戦の遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の代表、具志堅隆松さん(69)が10~12日まで那覇市の県庁前に座り込んだ。「戦没者の尊厳を守るためのハンガーストラ ...
代執行訴訟 忍従を強いる側に立たない 藤原健<おきなわ巡考記>
辺野古代執行訴訟の判決があった20日の福岡高裁那覇支部前。掲げられた「不当判決」の文字を、私は目に焼き付けた。統治する側が、される側にのしかかるような圧力をか ...
上原米子さんの記憶 「勇気ある言葉」に思いを致す <おきなわ巡考記>
今月11日、96歳で亡くなられた上原米子さんについて書きます。 県立第三高等女学校の「なごらん学徒隊」の一員として沖縄戦に動員され、その体験を語り続けた人で ...
時代の証言 「世替わりを生きて」の意義 <おきなわ巡考記>
県平和祈念資料館(糸満市摩文仁)が取り組んできた動画による証言記録「世替わりを生きて」がこのほど完成、ウェブ公開されている。昨秋から今夏までの間に収録、監修を ...
戦時下の「軍神報道」を検証 戦意高揚を図った負の歴史学ぶ 藤原健さんが講座
メディアが戦意高揚のために報道した過程を説明する藤原健さん(右)=27日、那覇市の不屈館 琉球新報客員編集委員の藤原健さんが、過去の戦争で軍やメディアが戦意高 ...
「核時代」という暦 絶滅兵器、使わせてならぬ <おきなわ巡考記>
2023/07/29
#おきなわ巡考記
宜野湾市の佐喜眞美術館が作成する文書には西暦に加えて独自の暦が記してある。今年の表記は「2023年(核時代78年)」だ。なぜ、この暦を使うのか。 美術館は、 ...
チョークを持たせたかった 宮良英加さんの無念<おきなわ巡考記>
2023/06/16
#おきなわ巡考記
摩文仁の平和の礎。百基を超える刻銘碑のうち石垣島出身の戦没者が並ぶ石碑に、宮良英加さんの名が見える。沖縄戦で、宮良さんは「この手でチョークを握って、子どもたち ...
市民交流で継承の質高める 32軍壕と松代壕の記憶 <おきなわ巡考記>
2022/09/25
#おきなわ巡考記
首里城地下の第32軍司令部壕(32軍壕)と長野市の松代大本営地下壕(松代壕)について、それぞれ報道を続ける琉球新報と信濃毎日新聞は今、紙面上の連携を深めながら ...
ひめゆり学徒が眠る南部の土、辺野古埋め立てへの利用は理不尽 藤原さんが講演
2022/08/15
#ひめゆり
沖縄戦で「消息不明」となった、ひめゆり学徒の人柄を紹介する藤原健氏=14日、那覇市の不屈館 本紙客員編集委員で沖大地域研究所特別研究員の藤原健さんは14日、不 ...
目をそらさないでおこう 「見寄を求む」新聞<おきなわ巡考記>
2022/08/03
#おきなわ巡考記
1945年7月に現在のうるま市にあった米軍管轄下の民間人収容所で産声を上げた新聞「ウルマ新報」が、その年の10月から半年間、孤児院に収容されていた計997人の ...
「その後、消息不明」の意味 「墓碑銘」の人々<おきなわ巡考記>
2022/06/19
#おきなわ巡考記
ひめゆり平和祈念資料館が編集した「墓碑銘―亡き師亡き友に捧ぐ―」を読み返す。1945年の沖縄戦と、その前年の疎開船「対馬丸」沈没、軽便鉄道爆発と戦闘後の戦傷病 ...
仲宗根政善さんの言葉 「復帰5年」の洞察、今も <おきなわ巡考記>
2022/05/22
#おきなわ巡考記
ひめゆり学徒隊の引率教師だった仲宗根政善さんは1995年に87歳で亡くなった。だが、その著作「ひめゆりと生きて 仲宗根政善日記」に遺(のこ)された言葉は今も輝 ...
宮城千恵さんの継承 惨劇伝える絵本、復刊決意<おきなわ巡考記>
2022/03/18
#おきなわ巡考記
宜野湾市の平和通訳、宮城千恵さん(63)の祖父母は77年前の3月28日、渡嘉敷島の「集団自決」(強制集団死)で命を落とした。その慰霊の場で今年、宮城さんはある ...
継承すべき記憶「私は見える」 平和ガイドを養成する意味<おきなわ巡考記>
2022/02/16
#おきなわ巡考記
南風原平和ガイドの第11期養成講座が毎週1回、3月初めまで開かれている。戦後77年。沖縄戦の実相という史実に真摯(しんし)に向き合い、想像の翼を広げて遠ざかる ...
「見えない」戦跡で聴こえるマブイの声 列車爆発事故の現場で<おきなわ巡考記>
2021/12/20
#おきなわ巡考記
「沖縄戦を知るピースウオーキング実行委員会」のチラシに「見て、聞いて、感じて…マブイ(魂)の声を聴く」とあった。今月行われた34回目のウオーキン ...
激戦地に眠る無数の「こうちゃん」…それでも新基地に埋めるのか<おきなわ巡考記>
2021/12/06
#おきなわ巡考記
名護市辺野古の新基地建設に絡んで「南部の土」が論議される度、戦争孤児の「こうちゃん」を思う。「幸ちゃん」とも「孝ちゃん」ともいい、年齢も5歳、あるいは4歳とも ...
70年で1236冊も 沖縄戦関連の書籍がこんなに多いのはなぜ?
2021/11/26
#沖縄戦
出版による沖縄戦継承について話す藤原健さん(右)と松永勝利さん=23日、東京都中央区の銀座わしたショップ本店 【東京】「出版による沖縄戦継承の現在」をテーマに ...
ガマフヤー公開質問状 「これは全国の問題です」<おきなわ巡考記>
2021/09/22
#おきなわ巡考記
藤原健氏 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の代表、具志堅隆松さんは、今日も返事が届くのを待っている。今、たけなわの自民党総裁選に立候補している4氏と各 ...
「白紙」にした新聞 責任の取り方、無言で問う<おきなわ巡考記>
2021/08/15
#おきなわ巡考記
責任を取る気はないのに、「責任は私にある」と詭弁(きべん)を弄(ろう)する。為政者のそんな常とう句につながる記事を、編集責任者が進退をかけて「白紙」にした新聞 ...
「久米島戦争記」蛮行、時間の闇に溶かさない<おきなわ巡考記>
2021/07/17
#おきなわ巡考記
激しい憤りを文面にも、行間にも漂わせている。吉浜智改さん(1885~1956年)の「一九四五乙酉年日記 久米島戦争記」。このほど発刊された832ページに及ぶ「 ...
遺骨の「直訴」 魂は決して諦めない<おきなわ巡考記>藤原健(本紙客員編集委員)
2021/06/27
#おきなわ巡考記
遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さん(67)が訴える「南部の土と遺骨の尊厳」は、今年の「6・23」で際立った問題提起であったろう。戦没者への記憶 ...
ガマで気迫の声…「あなたたちこそ、出なさい」<おきなわ巡考記>藤原健(本紙客員編集委員)
2021/06/07
#おきなわ巡考記
沖縄戦で住民が駆け込んだガマでの気迫と勇気を戦後、新聞人が書き残している。巡ってきた慰霊の月。この史実に、改めて目を注ぐ。 76年前の6月。沖縄戦は、米軍か ...
「血の島」の記憶 戦争につながる一切拒む<おきなわ巡考記>藤原健(本紙客員編集委員)
2021/05/04
#おきなわ巡考記
ひめゆり学徒隊の引率教員として沖縄戦の戦場にさらされ、首に砲弾の破片を受けながらも生還した仲宗根政善さんは1995年、89歳で没するまでの戦後を、死者たちの鎮 ...
ひめゆりの遺言 生きて、生き抜いてこそ <おきなわ巡考記>藤原健(本紙客員編集委員)
2021/03/31
#おきなわ巡考記
戦争賛美の殉国死につながる「軍民共生共死」を強いられた沖縄戦で、これに抗(あらが)うように「生き抜いて」という言葉を発したひめゆり学徒について書く。自らは戦場 ...
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