「記者ですが」の記事一覧
ニュースの現場を日々駆け回る琉球新報の記者たち。記者としてだけでなく、1人の生活者、個人として感じることや、日々の新聞づくりを通して抱く感情など、記者たちの喜怒哀楽を書きつづります。
<記者コラム>諧調は偽りなり 安里洋輔(暮らし報道グループ警察・司法班)
「間違いないです」。法廷で被告がそう言うと、傍らの弁護士が目を丸くした。司法担当として取材した刑事事件の公判での一幕である。起訴状の内容についての「罪状認否」 ...
<記者コラム>芸に触れることが後押しに 嘉手苅友也(暮らし報道グループ文化芸能班)
デジタル、営業の部署を経て、入社4年目にして文化芸能班の新人記者になった。引き継ぎをそこそこに、異動初日から音楽、舞台芸術、映画などを追っかける刺激的な毎日だ ...
<記者コラム>お世話になります 玉城文(中部報道グループ)
最近の私の楽しみはモズクを食べること。日中、お天道様さまに容赦ない攻撃を受けたお肌や体力も、二日酔い防止にも、モズクパワーが何とかしてくれそう。そう信じて、せ ...
<記者コラム>南へ行きたければ 宮沢之祐(暮らし報道グループ暮らし統括班)
とある小さな島で正月休みを過ごしたことがある。神戸新聞の記者をしていた30年前。泊まった民宿は居酒屋を併設していた。飲みに来るのは、宿泊客よりも地元の独身男性 ...
<記者コラム>沖縄戦の実相 吉田健一(暮らし報道グループ暮らし統括班)
沖縄戦から79年となる慰霊の日を迎えた。慰霊の日が近づくたびに、沖縄戦を指揮した日本軍第32軍が首里から南部に撤退しなければどれだけの住民が命を奪われずにいら ...
<記者コラム>気になる働き方 外間愛也(暮らし報道グループ教育班)
思い返すと子どもの頃、平日に父の姿を見ることはあまりなかった。浦添市や那覇市で中学校の音楽教員として働いていた父は、吹奏楽や合唱の指導、生徒指導などで忙しく、 ...
<記者コラム>四角い箱に何がいる 藤村謙吾(暮らし報道グループ那覇・南部班)
大学時代から各種SNSと共に人生を歩んできたが、どれも長続きしなかった。浦添市の投稿動画が女性蔑視にあたると問題になり、TikTokをダウンロードしたが、浦添 ...
<記者コラム>父は銀行員だった 当間詩朗(政経グループ経済班)
10年ほど前に定年退職したが、父は銀行員だった。継続雇用制度で65歳まで勤めた父は約40年の銀行員生活の中でも審査部での勤務が一番長かったという。 父は長く ...
<記者コラム>彼女の「高平良万歳」 田吹遥子(暮らし報道グループ文化芸能班)
小学生の頃、髪が腰まで伸びている子は大抵、琉球舞踊を習っていた。私の幼なじみもその一人だ。学生時代に一度途絶えるも、社会人になって見た琉舞の舞台に心を動かされ ...
<記者コラム>慣れないことも大切に 高橋夏帆(暮らし報道グループ教育班)
白い襟付きのシャツに黒い半ズボンやスカート。体育館で列をつくる小学生の服装は、県外で育ち、式は私服だった私にとって初めての光景だった。昨年4月、那覇市内の小学 ...
<記者コラム>そういう人に私は… 大城三太(暮らし報道グループ運動班)
2024/05/05
#記者ですが
皆さんはあこがれの人や、感銘を受けた行為ってありますか? 琉球ゴールデンキングスの取材の際、沖縄アリーナの入り口付近で、前を歩いていた高校生風のグループの一 ...
<記者コラム>傷つけた記憶 大嶺雅俊(暮らし報道グループ)
新聞販売関係の部署にいたころ、販売促進のためイベント会場に設けられたブースでの業務がたびたびあった。主にマスコットキャラクター「りゅうちゃん」のグッズが景品の ...
<記者コラム>体験の重み 岩切美穂(暮らし報道グループ那覇・南部班)
渡嘉敷村で「集団自決」(強制集団死)の生存者を取材した。当時6歳だった女性は、断片的な記憶と母から聞いた話を基に、体験を振り返ってくれた。 軍命を受け、大雨 ...
<記者コラム>ピンチに届けるメッセージ 知念征尚(政経グループ)
もともと出張は敬遠しがちなたちだが、それに拍車をかける出来事があった。 昨年6月、韓国・済州島に出張した。玉城デニー知事が取り組む「地域外交」の第1弾。とこ ...
<記者コラム>「王国からの使者」 新垣若菜(政経グループ)
昨年5月から福岡県の西日本新聞に出向していた。沖縄県内ならば琉球新報は「新報」だが、県外では同名があるため「琉球」と呼ばれるらしい。出向初日、出迎えてくれた上 ...
【記者コラム】空気感を伝える 渡真利優人(暮らし報道グループ)
琉球新報社7階にある統合編集局。広いフロアには部署ごとに〝シマ〟を作った机が並ぶ。社内ではピーコ(共同通信社の速報ニュース)が流れている。 私が記者になって ...
【記者コラム】何のための記事なのか 福田修平(中部報道グループ)
記者となって約1年、入社2カ月目の出来事が今でも心に残り続けている。 入社して初めての配属は経済班の農林水産担当記者だった。先輩からの引き継ぎ書の懸案事項に ...
<記者コラム>多様な正しさ 名嘉一心(中部報道グループ)
あなたは街頭で署名を求められたらどうするだろうか。求めてきた人はあなたの署名を基に、何かしらの要請、抗議など訴えたいことがあるのだろう。では一体、「なぜ」「誰 ...
【記者コラム】想像とことば 西田悠(暮らし報道グループ)
「想像力が全然足りないな」。昨春の入社を機に、出身の京都から沖縄に移り住み約1年、振り返ると上司の記者から指導された中で最も心に残ったのはこの言葉だった。 ...
【記者コラム】不確かな情報は届けない 與那原采恵(政経グループ)
「最近は新聞もテレビもネットも全部違うことを言っていて、何を信じたらいいか分からない」 記者になって間もない昨年4月、友人から言われた言葉だ。この言葉を聞い ...
【記者コラム】むなしさを情熱へ 名波一樹(暮らし報道グループ運動班)
記者になってもうすぐ1年。運動班としてスポーツの現場を走り回った。正直に言うと、スポーツにさほど興味がない人間だった。野球にいたっては守備位置も知らず、「ショ ...
【記者コラム】正しさに安住しない 玉寄光太(政経グループ経済班)
「お前、ヤエヤマヒジュルだろ」。入社1カ月目、電話口から耳を疑いたくなる言葉が聞こえた。ヤエヤマヒジュルは「冷たい八重山の人」という意味で、生まれた場所を基に ...
【記者コラム】海中でタツと出会う 金良孝矢(暮らし報道グループ)
辰年の2024年になり、はや2月。想像上の生き物である辰に出くわしたことはないが、11年前に海中で1匹のタツノオトシゴと出合った。目を凝らさないと気付かないほ ...
【記者コラム】見学を交流のきっかけに 増田健太(北部報道グループ)
プロスポーツ選手が沖縄県で合宿をするキャンプシーズンが始まった。私たちが普段見ることができない、がっしりとした体格のアスリートが練習する様子を(無料で)間近に ...
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