「金口木舌」の記事一覧
<金口木舌>敗戦日記を読む
2015/08/19
作家の高見順は、永井荷風と同じく膨大な日記を残した。1945年8月は敗戦による心痛と憤りを率直に記している。70年前のきょうは新聞批判で始まった ▼「新聞は、 ...
<金口木舌>静かな海への願い
2015/08/18
辺野古沖ブイ設置、掘削作業着手、掘削開始-。昨夏、名護市辺野古で基地建設が一気に動き出し、本紙も連日号外を出した。10年越しの急展開に市民から作業中止を求める ...
<金口木舌>強豪の共通項
2015/08/17
優勝校の選手と接するたびに感じることがある。動きがきびきびしていて、他人に対するあいさつもしっかりできるということだ ▼十数年前の運動部時代、中高校生が出場 ...
<金口木舌>ハードランディング
2015/08/16
「艦上にハードランディングした」。12日の米軍ヘリうるま沖墜落事故で在日米軍はそう発表した。直訳だと「激しい衝撃を伴う着陸」となる。あくまで「着陸」というが、 ...
<金口木舌>「私をどうしてくれる」
2015/08/15
70年前のきょう。米英と中国が無条件降伏を求めたポツダム宣言を受諾した日本に玉音放送が流れた ▼安倍晋三首相が「つまびらかに読んでいない」としてすったもんだし ...
<金口木舌>赤い屍体、黒い屍体
2015/08/14
NHK沖縄の戦後70年ソング「いのちのリレー」が連日流れている。歌うのはKiroroとHY仲宗根泉さんのユニット「さんご」。世代を超えてつながる命の賛歌は、今 ...
<金口木舌>>中2の夏休み
2015/08/13
「中2の夏休み」の難しさを教育担当のころ、多くの教師から聞いた。1カ月半の休みを経て生徒は大きな変化を見せる。真面目だった子が夜出歩くようになったり、無邪気だ ...
<金口木舌>辺野古で聞く歌声
2015/08/12
先月末、滋賀県で開催された全国高校総合文化祭の記事を読んでいて、疑問に思うことがあった。八重山農林高校の生徒がマミトーマを踊ったとある。マミドーマの間違いでは ...
<金口木舌>地域再生への英知
2015/08/11
鹿児島県大隅半島にある鹿屋市の柳谷(やなぎだに)は通称「やねだん」という。この集落が全国から注目されるようになったのは、行政に頼らない自主自立の地域再生の範を ...
<金口木舌>平和への誓い
2015/08/10
突然の拍手に安倍晋三首相は何を思っただろう。一瞬、目を泳がせた後、目を閉じた。まぶたとともに耳もふさいだように感じたのは筆者だけではないだろう ▼長崎が被爆し ...
<金口木舌>ヒロシマ、ナガサキ、オキナワ
2015/08/09
「広島をまどうてくれ(元通りにして)」。被爆70年を迎えた広島の平和記念式典で松井一実市長は、身も心も元通りにしてほしいという被爆者の悲痛な叫びを広島弁で訴え ...
<金口木舌>ぎらぎらした夏を
2015/08/08
猛暑日を連日記録する近畿地方で全国高校総体が開催中だ。ある会場では「ただ今38・5度です。熱中症から身を守ってください」との放送も ▼重量挙げでは94キロ級の ...
<金口木舌>憲法破壊議員の暴言
2015/08/07
政治家の問題発言が止まらない。首相の側近中の側近、礒崎陽輔首相補佐官(参院議員)は集団的自衛権行使に絡んで「法的安定性は関係ない」と述べた。謝罪はしたが本心な ...
<金口木舌>被爆70年の誓い
2015/08/06
世界的なバレリーナ森下洋子さんのきゃしゃな姿が5日はピッチャーマウンドにあった。広島カープが原爆投下から70年を前に本拠地で開いた「ピースナイター」で始球式を ...
<金口木舌>未来を築く紙碑
2015/08/05
「紙碑」という言葉を最近知った。紙と碑とは妙な取り合わせだ。世に知られていないことや、他界した人の業績を紹介した文章や本のことをいう。あまり定着していないため ...
<金口木舌>こども記者の困惑と大人の責務
2015/08/04
多くの子どもたちが夏休みに地域探索や自由研究を行う。普段と違う学びは成長への一歩になる。9月1日付本紙「こども新聞」に参加するこども記者もこの時期、取材を通し ...
<金口木舌>至福の瞬間何度でも
2015/08/03
あまりにもよく似た父親の顔立ち。「たいしたもんや」などのコメントに顔をほころばせた読者も多いだろう。芸人、又吉直樹さんの芥川賞受賞は全国的に注目を集めた ▼父 ...
<金口木舌>しつけ
2015/08/02
あれは平手だった。中学生のころだったか、後にも先にも父親から殴られたのはその一度きりだ。頬を張られて、頭にガンと響いたあの衝撃は今でも覚えている ▼宮古島で3 ...
<金口木舌>未来を築く力
2015/08/01
放蕩(ほうとう)ざんまいの不良少年だった。自ら「悪人」を名乗り「ヤクザの仁義」を口にした。近年は「不逞(ふてい)老人」として社会を見詰めた。鶴見俊輔さんが亡く ...
<金口木舌>「悪魔の島」から半世紀
2015/07/31
絵本画家・いわさきちひろの遺作『戦火のなかの子どもたち』(1973年)は異色だ。テーマはベトナム戦争。ストーリーがなく、心が傷ついた子どもたちが描かれ、静かに ...
<金口木舌>おらが県の先生、わったー島の議員
2015/07/30
参院の「1票の格差」是正案として合区が提案された今月中旬、高知県で会った人々は複雑な表情だった。「隣県でも高知と徳島は県民性も地域事情も違うが」 ▼高知と徳島 ...
<金口木舌>「復帰男」を送る
2015/07/29
国頭村の辺戸岬に立つ祖国復帰闘争碑の碑文は「復帰男」コンビが合作した。祖国復帰協議会の3代目会長だった桃原用行さんの文を、6代目事務局長の仲宗根悟さんの文字で ...
<金口木舌>艱難汝を玉にす
2015/07/28
走行中の汽車のガラス窓を無理やりこじ開けようとする「いかにも田舎者らしい」少女の振る舞いに、乗り合わせた客が顔をしかめる。芥川龍之介の短編「蜜柑(みかん)」は ...
<金口木舌>内閣支持率
2015/07/26
新国立競技場をめぐる議論が止まらない。本当に間に合うのか。新たな費用はいくらかかるのか。そして、いまだ答えが出ていないが、責任は誰が取るのか ▼膨れ上がった建 ...
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