「金口木舌」の記事一覧

　虫や鳥の声だけがこだまする静かな森の中、どこから銃弾が飛んでくるか分からない。戦闘で次々に仲間が死ぬ。死への恐怖が敵への殺意を駆り立て、住民虐殺、女性暴行に走 ...

　衝撃的なニュースが先日、世界を駆け巡った。イギリスで牛の幹細胞を培養した牛肉を使ったビーフバーガーが完成したというのだ ▼研究室で人工培養された「試験管」から ...

　４日、佐賀県で行われたインターハイ（高校総体）ハンドボール男子の試合で、県代表の興南が４年ぶり５度目の優勝を飾った。黒島宣昭監督と三男で主将の誠さんは親子で全 ...

　水位が下がり、赤土があらわになっていた。国頭村で取材した帰りに見た普久川ダムの光景だ。今夏の少雨傾向を肌で実感した 　▼以来、沖縄総合事務局のダム貯水情報を定 ...

　６８年前のきょう銀色の米軍機１機が読谷飛行場に着陸した。「メーデー、メーデー」と緊急信号を発しながら。時は午後０時５１分。その２時間前、長崎に原爆を投下したば ...

　親指派か人さし指派か。若者に問われ、一瞬戸惑った。スマートフォン（スマホ、多機能携帯電話）を片手で扱えるかというわけだ。いつぞやのサラリーマン川柳「多機能に　 ...

　宮森小学校の「仲よし地蔵」にはめ込まれた銅板の地蔵を描いたのは武者小路実篤だった。理想郷「新しき村」を築き、「友情」などの作品で知られる小説家は、米軍機墜落事 ...

　顔が見分けがつかないほど焼け焦げている。燃えさかる中を、家族や友人を捨てて逃げ惑う人々…。画家の丸木位里（いり）・丸木俊（とし）夫妻が描いた「原爆の図」にはそ ...

　見る者の感性を刺激してやまないアートの力。昨年末、県立博物館・美術館でアジアの女性作家たちによる展覧会『アジアをつなぐ－境界を生きる女たち１９８４－２０１２』 ...

　西原町に住む植物研究家の嘉弥真国男さん（７２）が、沖縄本島に自生する外来雑草・タチアワユキセンダングサ（方言名・サシグサ）の新品種を発見した。研究者としての鋭 ...

　「ガキ大将プロジェクト」「にしこうカラハーイ　（羅針盤）」「教育の里づくり」。企画の名前だけ見ていても楽しくなってくる ▼名護市の「地域提案型事業」に応募して ...

　那覇市の真和志小学校近くに古民家の沖縄そば屋がある。入り口には２本の琉球松。この家に住んでいた娘２人の進級記念で戦前植えられた ▼２人はその後の沖縄戦で犠牲と ...

　「美しい飛行機を作りたいんだ」。若き二郎はその夢に向かい、大平洋戦争時、世界最長航続力といわれたゼロ戦を設計する。宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」は堀越二郎をモデ ...

　１９５５年７月３１日の本紙夕刊に「廿（にじゅっ）世紀の白昼夢　今様ユートピア探訪記」という見出しが躍った。記事は当時の越来村倉敷で見つかった行政権も及ばない集 ...

　サイレンが鳴り響き、車の通行は右から左へ。のろのろ運転、ぐらぐらする車、横転するバス－。３５年前のこの日の風景である。県内で交通革命とも呼ばれた「７３０（ナナ ...

　深く刻み込まれたしわ。写真に、長きにわたり土と共に生きてきた人々の誇りと苦悩がにじんでいる 　▼写真家・大石芳野さんが今年出版した写真集『福島　ＦＵＫＵＳＨＩ ...

　第８４回都市対抗野球大会は「大城の大会」だった。２３日に行われた決勝で、ＪＸ－ＥＮＥＯＳ（横浜市）は５１年ぶりの連覇を達成した。同チームのエース、大城基志投手 ...

　マングローブに囲まれた川を進むと、岸には鮮やかな色の花が咲き誇る。「西表島みたいでしょう」。川を下りつつ説明するガイドの声も誇らしげだ 　▼名護市中心部から車 ...

　全米に衝撃が走ったのは１９８２年９月。市販の鎮痛薬タイレノールを服用して死亡する人が２日間で７人に達した。何者かが毒物のシアン化合物を混入させていた ▼一報を ...

　ウィリアム英王子の母・ダイアナ妃はエイズへの偏見が強い中、積極的に患者を見舞った。その様子を映した写真は世界に配信され、偏見を取り除くきっかけになったといわれ ...

　生まれた順番に従い、きょうだいの中で長男に収まっている。そのくせ旧盆など家の行事には無頓着を決め込んできた。地域行事や祭事への関わりも薄い。五十路（いそじ）を ...

　「自分一人（ならたんが）よー　くり一人（ぶぃとぅりや）　立（た）つぃまけよー（自分一人では、これ一人では世帯は立てられない）」。父母を亡くした女児の事実談をう ...

　「改正（かいせい）」とは憲法を変えることです－。憲法が施行した１９４７年、当時の文部省が発行した小冊子「あたらしい憲法のはなし」は、説明が分かりやすい 　▼冊 ...